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●丹毒(たんどく) はやくさの事なり
◯小児(せうに)丹毒(たんどく)【左ルビ:はやくさ】一 身(しん)いづこにても春霞(はるかすみ)のごとくむら〳〵
と赤(あか)く出(いで)たるには
大豆(まめ)濃(こく)せんじて其(その)汁(しる)をぬるべし 千金方【四角の囲み線】
◯又方
雞子(たまご)の清(うはずみ)にて赤小豆(あづき)の粉ぬりてよし 小品方【四角の囲み線】
◯丹毒(はやくさ)頭(つふり)より赤(あか)み出たるには
葱(ひともじ)すりつぶしてその汁(しる)をしぼりつけて
よし 唐仲挙方【四角の囲み線】
◯丹毒(はやくさ)いづかたよりなりとも赤(あか)み出たるには
醋(す)にて石灰(いしばい)をときつけてよし 摘玄方【四角の囲み線】
◯又方
伏龍肝(ぶくりようかん)《割書:かまどの下(した)の灰(はい)の下(した)の|やけつちなり》粉(こ)にして新汲水(くみたてのみつ)
にてときつけてよし 肘後方【四角の囲み線】
●夜啼(よなき)
◯小児(せうに)何(なに)の事もなきに毎夜(まいよ)おなじ時分(じぶん)に極(きはめ)て
啼(なく)には
燈花(てうじがしら)【注】をとりてさまして乳(ち)にぬりて小児(せうに)の
【注 ちょうじがしら(丁子頭)。燈花(とうか)、丁子花(ちょうじばな)ともいう。=灯心の先端にできる黒いかたまり。】