翻刻!江戸の医療と養生

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袖珍仙方 - 翻刻

袖珍仙方 - ページ 85

ページ: 85

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 ●丹毒(たんどく) はやくさの事なり ◯小児(せうに)丹毒(たんどく)【左ルビ:はやくさ】一 身(しん)いづこにても春霞(はるかすみ)のごとくむら〳〵  と赤(あか)く出(いで)たるには   大豆(まめ)濃(こく)せんじて其(その)汁(しる)をぬるべし     千金方【四角の囲み線】 ◯又方   雞子(たまご)の清(うはずみ)にて赤小豆(あづき)の粉ぬりてよし  小品方【四角の囲み線】 ◯丹毒(はやくさ)頭(つふり)より赤(あか)み出たるには   葱(ひともじ)すりつぶしてその汁(しる)をしぼりつけて   よし                   唐仲挙方【四角の囲み線】 ◯丹毒(はやくさ)いづかたよりなりとも赤(あか)み出たるには   醋(す)にて石灰(いしばい)をときつけてよし       摘玄方【四角の囲み線】 ◯又方   伏龍肝(ぶくりようかん)《割書:かまどの下(した)の灰(はい)の下(した)の|やけつちなり》粉(こ)にして新汲水(くみたてのみつ)   にてときつけてよし            肘後方【四角の囲み線】  ●夜啼(よなき) ◯小児(せうに)何(なに)の事もなきに毎夜(まいよ)おなじ時分(じぶん)に極(きはめ)て  啼(なく)には   燈花(てうじがしら)【注】をとりてさまして乳(ち)にぬりて小児(せうに)の 【注 ちょうじがしら(丁子頭)。燈花(とうか)、丁子花(ちょうじばな)ともいう。=灯心の先端にできる黒いかたまり。】