翻刻!江戸の医療と養生

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袖珍仙方 - 翻刻

袖珍仙方 - ページ 89

ページ: 89

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 ●疔(ちやう) ◯疔(ちやう)は頭(つぶり)面(かを)手(て)足(あし)に生(しやう)す紫色(むらさきいろ)にして泡(あは)のごとく  頭(かしら)はひきくて丁盖(かさ)のごとしすべて先(まづ)此(この)薬(くすり)を付  てよし   乱髪(らんはつ)《割書:かみのおちなり|》鼠尿(ねずみのふん)【屎】等分(とうぶん)黒焼(くろやき)にして   針(はり)にて腫物(しゆもつ)の口(くち)を少しあけ右(みぎ)の薬(くすり)を吹(ふき)   入てよし                  聖恵方【四角の囲み線】 ◯又方   門(かど)の戸(と)の樞(くるゝ)の下(した)の土(つち)取来(とりきた)りて人にしらせず   蒜(にんにく)にてすりつけてよし           魯府禁方【四角の囲み線】  ●便毒(べんどく) よこねの事なり ◯便毒(べんどく)腫(はれ)痛(いたむ)には   五倍子(ふし)《割書:女のはぐろつくる時|つくるふしなり》土鍋(つちなべ)の中(なか)へ入(いれ)醋(す)たつふりと入 火(ひ)にて   ゆる〳〵と煎(せんじ)つめどろ〳〵となりたる時(とき)或(あるい)は布(ぬの)か綿(もめん)   かに貼(つけ)てつくべし乾(かはか)ば度〳〵かへてよし  本草【四角の囲み線】  ●下疳(げかん) 陰茎(いんきやう)のやまひなり ◯前陰(まへ)たゞれ或(あるい)は瘡(かさ)出来たるには   乱髪(らんはつ)《割書:かみのおちなり|》黒焼(くろやき)にして付てよし    心鑑【四角の囲み線】