翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

広益秘事大全 3巻. [3] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [3] - ページ 15

ページ: 15

翻刻

【枠外】  広益秘事大全 【右丁頭書】 あらふべし又 膠(にかは)をせんじ絹(きぬ)に ひたしおきて半日(はんにち)ほどして湯(ゆ) にてあらへばよくおつるなり ○たばこのやにの付たるには 西瓜(すいくわ)の汁にてあらふべしもし すいくわなき時は冬瓜(かもうり)にてもよし 又 西瓜(すいくわ)のさねをかみくだきて洗 ふもよし又みそ汁にてあらふ もよし ○鉄漿(おはぐろ)のつきたるには米醋(こめのす)を せんじてあらふべし又 茶(ちや)にて あらふもよし ○血(ち)の付たるは生姜(しやうが)をうすく へぎて上におけば血(ち)うつりて おつるなり又 白(しろ)き物に付たるは 燈心(とうしん)を唾(つばき)にてぬらしてすれば おつる又 冷水(ひやみづ)にて直(ぢき)にあらふもよし 【左丁頭書】 又 生半夏(しやうはんげ)をすりて付 洗(あら)ふ もよし瘡(かさ)の膿血(うみち)の付たるには 此法もつともよし魚(うほ)鳥(とり)の血(ち) のつきたるは蕪(かぶら)の汁にてあらふ べし ○灸瘡(きうあと)のうみ血(ち)のつきたるには 膠(にかは)の汁にてあらへばおつるなり ○衣服(いふく)に漆(うるし)のつきたるには 杏仁(きやうにん)山椒(さんしやう)等分(とうぶん)にしてくだきて ぬりつけあらふべし又ごまの油 にてあらひ次に皂角(さうかく)にてあらふべし 又みそ汁にてあらふもよし 又方 蟹(かに)をすりつぶしてあらふ べし其あとを杏仁(きやうにん)にてあらへば 跡なくおつる也 ○魚(うを)鳥(とり)のあぶら付たるは栗(くり)と 米(こめ)とをかみくだきぬり付て水に 【右丁本文】 一 大楓子(だいふうし) 大黄(だいわう) 雷丸(らいぐわん)三味粉にして酢(す)に てとき付ること二三 度(と)にして治(ぢ)す又方 荊芥(けいがい)《割書:一匁五分》大黄(だいわう) 硫黄(いわう) 槐花(くわいくわ)《割書:一匁ツヽ》 当皈(たうき)《割書:二匁》 丹礬(たんはん)《割書:五分》 右六味水にてせんじ度々(たび〳〵)洗(あら)ふべし但(ただ)し 陰癬(いんきん)もおひこめば害(がい)をなすものなれば附薬(つけくすり) などせば必(かならず)発表(はつへう)の剤(くすり)を飲(のむ)べし  ○発泡(はつほう)の薬 一 豆斑猫(まめはんみやう)一味 粉(こ)にして和(やは)らかなる油薬(あぶらくすり)に まぜ或(あるひ)は梅干(むめぼし)にすりまぜてたむし瘡(がさ)銭瘡(ぜにかさ) ひぜんのよりなどに張付(はりつく)べし一夜ほどすれば 水ぶくれにふくれる也其時 鍼(はり)にてやぶり 水(みづ)をいだし上皮(うへかは)をとればあとなく愈(いゆ)るなり 【左丁本文】 もし甚(はなはだ)しきは二度三度もはりかへてよし 此方(このはう)近来(ちかごろ)おらんだ流(りう)の医者(いしや)多(おほ)く用ゆる法 なりもろ〳〵の痛處(いたみしよ)の上にすれば気(き)を漏(もら) し痛(いたみ)を和(やは)らげ治(ぢ)する事妙なり  ○小児(せうに)五疳(ごかん)の薬 一 合歓皮(ねむりぎのかは) 車前子(おほばこのみ) 二味酒にひたして 【挿絵】