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コレクション: コレクション3

広益秘事大全 3巻. [3] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [3] - ページ 18

ページ: 18

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【右丁枠外】 広益秘事大全 【右丁頭書】 常(つね)の事ながら物によりては悪(あし) くなる事あり皂角(さうかく)のせんじ汁 又は合歓木(ねふりぎ)の葉(は)をせんじてあら ふべしまた芋(いも)の煎汁(せんししる)にて洗へは 白くなる事 玉(たま)のごとしまた 茶実(ちやのみ)をつきくだきてあらへば 油気(あぶらけ)をさるなり ○頭巾(づきん)をあらふは沸湯(にゑゆ)に塩(しほ)を いれてもみあらふべし又あつき うどんの湯(ゆ)にてあらふもよし ○紅莧(あかひゆ)にて生麻布(きぬの)をにれば 色(いろ)雪(ゆき)のごとくなる ○色の黄(き)なる絹(きぬ)は鶏(にはとり)の糞(ふん)に て煮(に)れば白くなる也又 唐鳩(たうはと) のふんもよろし ○畳(たゝみ)に墨(すみ)のこぼれたるを 水にてふけば墨(すみ)畳(たゝみ)の目(め)へしみ 【左丁頭書】 こみて見ぐるしくなる也 其侭(そのまゝ) 捨(すて)おきてかわきたる後 新(あたら)しき 草履(ざうり)にてこすればよくおつる也 ○畳(たゝみ)に油(あぶら)のこぼれたるは即坐(そくざ) に水を多くかくれば油 水(みづ)に浮(うき) てあがるを拭(のご)ひとるべしされども 少し間(ま)あればおちず其時(そのとき)はそく ひ粘(のり)をぬり紙(かみ)をふたにして はりおくべし翌日(よくじつ)紙(かみ)をとれば 畳(たゝみ)に油のあとなし ○衣服(いふく)に酒(さけ)のしみたるに藤(ふじ)の 花(はな)を陰乾(かげほし)にしてたくはへおき これを其かゝりたる上下にしき 紙(かみ)をあてつよく重石をかけ置 べし藤(ふじ)の花 酒(さけ)の気(き)を吸(すひ)て すこしも残(のこ)らずおつる事 妙(めう)なり たゞし多(おほ)く時を過(すぎ)てはわろし 【右丁本文】 また黒大豆(くろまめ)の汁 紫蘇葉(しそのは)のせんじ汁などよし 一 蛸魚(たこ)にあたりたるは海羅(ふのり)を湯(ゆ)にいれてのむべし たこのみならず何魚(なにうを)にもきく也 一 鰹魚(かつを)の毒(どく)にあたりたるには冷水(ひやみづ)をのむべから ず炒(いり)たる豆(まめ)の粉(こ)を湯(ゆ)にたてゝ多(おほ)く飲すべし また《振り仮名:■吾|つはぶき》【注】の葉(は)をせんじ汁をのむもよし又 【挿絵】 【注 「槖(橐)吾」の誤】 【左丁本文】 桜(さくら)の葉(は)をせんじて用ゆ実(み)を喰(くら)ふもよしまた 鉄漿(おはぐろ)をのむもよし 一 河豚(ふぐ)の毒(どく)に中りたるには急(きふ)に鮝(するめ)をくふべし また青砥(あをと)の磨水(とぎみづ)を多くのむもよしまた藍(あゐ) の汁をのむもよし絵具(ゑのぐ)の藍蝋(あゐらう)にてもよろし また白礬(みやうばん)人糞(にんふん)茗荷(みやうが)の根(ね)の汁 木患子(むくろうじ)の 黒焼(くろやき)砂糖(さたう)いづれもよしまた文字(もじ)がはりの 古銭(こせん)を口にふくみて汁を飲(のみ)こむもよし凡(およそ) 河豚(ふぐ)に中(あて)られたるには香(にほ)ひたかき薬などは 用ゆべからず大に害(がい)をなす也 一 蟹(かに)にあたりたるには蓮根(れんこん)の汁 冬瓜(かもうり)の汁 黒豆(くろまめ)の煮汁(にしる)など皆妙也また蒜(にゝく)を水にせんじ て多(おほ)くのむもよろし 【枠外】 広益秘事大全       六十六