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コレクション: コレクション3

広益秘事大全 3巻. [3] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [3] - ページ 20

ページ: 20

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【枠外】 広益秘事大全 【右丁頭書】 ○家(いへ)のひろさは常(つね)を本(もと)とし 客(きやく)ある時は少しせばきほどなるが よし但(たゞ)し分限(ぶんけん)によりて礼式(れいしき)の 欠(かぐ)るなどはよろしからず器物(うつはもの)を おく處は随分(ずいぶん)と広(ひろ)きがよし 又少し無用(むよう)の所あるもよし 是(これ)は無用(むよう)の用にて思ひのほか 用(よう)にたつ事あり又 風流(ふうりう)にも見 えておくゆかしきもの也 ○家(いへ)はあまりに高(たか)く作(つく)るべからず 風(かぜ)あて強(つよ)くして破損(はそん)おほし又 床(ゆか)は高きがよし湿気(しつけ)をさけ て病(やまひ)をふせぐ也 ○家(いへ)は陽(やう)にむかひ陰(いん)に背(そむ)くべし 是 自然(しぜん)の理(り)なるうへにたがへば かならず作廻(さくまひ)わろし南(みなみ)は陽(やう)也 北は陰(いん)なり南を表(おもて)にして北を 【左丁頭書】 裏(うら)とすべし家(いへ)の内 明(あき)らかにして 日あたりよく月(つき)にむかひて風(ふう) 景(けい)よしそのうへ夏(なつ)涼(すゞ)しく冬(ふゆ)暖(あたゝ) かなるものなりその次は東(ひがし)を表(おもて) とし西(にし)をうらとすべし東は 陽(やう)なり西は陰(いん)なりもし東を ふさぎて西を明(あく)るときは夏(なつ)は 夕日(ゆふひ)さし入て東風(こちかぜ)入ず冬(ふゆ)は 西風(にしかぜ)吹(ふき)入て朝日(あさひ)ああたらずもし若(もし) 止事(やむこと)を得ずば広間(ひろま)座敷(ざしき)は 西北むきに作(つく)るとも居間(ゐま)は必(かならず) 東南むきにつくるべしこの理(り) にたがへばかならず勝手(かつて)あしき ものとしるべし ○山岸(やまぎし)にそへて家(いへ)を作(つく)るべ からず湿気(しつけ)人の身(み)を犯(おか)して 毒(どく)となる也三四 間(けん)ほども放(はな)ちて 【右丁本文】 【挿絵】 瘡口(きずぐち)にあてておさへ上を布(ぬの)にてまくべし猶(なほ) も大なるは焼酎(しやうちう)暖酒(あたゝめざけ)にて洗ふべしもし酒(さけ) 類(たぐひ)なき所ならば早(はや)く小便(せうべん)をしかけてよし 又 人糞(にんふん)をつくるもよし但(たゞ)し人によりては 【左丁本文】 さやうにもなりがたき事あるべしその時は 何にても金(かね)を火(ひ)に焼(やき)て赤(あか)くなりたるにて 瘡口(きずぐち)へ直(ぢき)にチヨイ〳〵とあつべし是にて血(ち) のとまらぬ事はなきもの也 小創(こきず)は灸(やいと)をす ゑるもよろし血(ち)とまりたる後は鶏卵(たまご)の しろみ黄身(きみ)ともにませて布(ぬの)にひたし瘡(きず)を まき其上を乾(かわ)きたる布(ぬの)にてまきて外科(げくわ) 医者(いしや)の来(きた)るを待(まつ)べし 一 手足(てあし)などの動脈(どうみやく)を切たる時は血(ち)糸(いと)のごとく はしりいでゝいかにしても止(とま)らぬもの也其時は 腋(わき)の下(した)と股(もも)の付根(つけね)に動脈(どうみやく)ある處を強(つよ)く押(おさ) ふれば脈(みやく)とまりて血(ち)はしらずその隙(ひま)に血(ち)を 止(とむ)る術(じゆつ)を尽(つく)して瘡(きず)をまきたてゝよし 【枠外】 広益秘事大全