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コレクション: コレクション3

広益秘事大全 3巻. [3] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [3] - ページ 21

ページ: 21

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【枠外】 広益秘事大全 【右丁頭書】 【挿絵】 たつべし又あたらしき壁(かべ)の未(いまだ) 乾(かわ)かざるにその壁(かべ)ちかく居臥(きよぐわ)す べからず中湿(ちうしつ)の憂(うきへ)あるべきなり ふかくつゝしむべし寝所(しんじよ)居室(きよしつ) に近(ちか)く池(いけ)みぞをほるべからず 湿気(しつけ)人身(ひとのみ)に入りて毒(どく)となり 家(いへ)もはやく腐(くさ)るなり石灰(いしばひ)の 小池(こいけ)などは水湿(すいしつ)もれざるゆゑに 【左丁頭書】 近(ちか)くともさしたる害(がい)なし ○居間(ゐま)座敷(ざしき)は晴(はれ)やかにして 心(こゝろ)の伸(のぶ)るやうにすべし学問所(がくもんじよ) 茶室(ちやしつ)などは木を植(うゑ)てこもり やうなるがよし広(ひろ)き間(ま)は折廻(をりまは)し の板椽(いたえん)つきにして戸内(とうち)の障子(しやうし) ある処は柱(はしら)なしにすべし雨戸(あまど)を 障子にそへて付(つく)るはわろし必(かならず) 椽(えん)のはしに付べし ○大和天井(やまとてんじやう)といふは篠竹(しのたけ)をよ くあらひしげく並(なら)べかづらにて 編(あ)みつけ上に筵(むしろ)をしき其上 を土(つち)にてぬりたる也いにしへは 大和の国中(こくちう)皆(みな)かくのことくなり しとぞ家(いへ)つよくしてほこり なく鼠(ねずみ)のうれひなく虫(むし)おちず たとひ屋根(やね)に火事(ひごと)ありとても 【右丁本文】 一 腹(はら)を切損(きりそん)じたる者 腸(はらわた)出て猶(なほ)生(いき)たるあり これを救(すく)ふには冷水(ひやみず)を多(おほ)く面(かほ)へ吹(ふき)かくべし おびえてぶる〳〵とする時 腸(はらわた)おのづから入るなり もし時を過(すき)て風(かぜ)にあたりたるは乾(かわ)きて入 難(がた)き もの也 是(これ)はあたゝめざれば入がたし医者(いしや)にまかす べし又 喉(のど)を刺損(さしそん)じたるは其人を仰向(あふむき)にし 頭(かしら)に枕(まくら)を高(たか)くかひて瘡口(きずぐち)の開(ひら)かぬやうにし 風(かぜ)を防(ふせ)ぎ煖(あたゝ)かにして血(ち)を止(と)め医(い)をまつべし 一 金瘡(きりきず)にて身(み)冷(ひえ)ふるひ気絶(きぜつ)せんとするには 熱(あつ)き小便(せうべん)を吞(のま)しむべしあしげ馬(うま)の糞(ふん)をあつ き湯(ゆ)にかきたてゝ與(あた)ふるもよし 一 諸(もろもろ)の瘡(きず)半夏(はんげ)をすり末(まつ)となしいたむ所へふり かけてよし又 烏賊(いか)の甲(かう)の粉(こ)石灰(いしばひ)の粉なども 【左丁本文】 よろし又 麒麟血(きりんけつ)蒲黄(ふわう)竜骨(りうこつ)なども血(ち)を止 るによし青蒿(かはらよもぎ)紫蘇葉(しそのは)生(なま)にて付るもよし 一 鉄炮(てつはう)にうたれ丸(たま)肉中(にくちう)に止(とゞま)りたるは煖酒(あたゝめざけ)に蜂(はち) 蜜(みつ)を入れて多(おほ)く飲べし又 蓼穂(たでのほ)をすりて 末(まつ)とし苦参(くらゝ)黄柏(わうばく)【「キワダ」左ルビ】の粉をまぜぬり付てよし  ○打撲(うちみ)落馬(らくば)の薬《割書:并》介抱(かいはう)の心得 【挿絵】