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コレクション: コレクション3

広益秘事大全 3巻. [3] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [3] - ページ 23

ページ: 23

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【枠外】 広益秘事大全 【右丁頭書】 かやうにしてしば〳〵つくろへば 数(す)十年もちこたゆる也おほく 腐(くさ)らぬうちにはやくつくろふが よしわらかやの屋根(やね)は葺換(ふきかふ)れ ば黒(くろ)きすゝ庭中(ていちう)にちらぼひて 見苦(みぐる)しく小半年(こはんとし)も過ざれば もとのごとくならぬ物なればなり たけ初(はじめ)に念(ねん)をいれおきて度々 ふきかへぬやうにするがよし さて棟(むね)つまなどには竹(たけ)を編(あみ)て きびしく覆(おほ)ひ風(かぜ)吹(ふ)くをりの 用心(ようじん)をすべし烏(からす)鳩(はと)などのとまらぬ やうに竹(たけ)の枝(えだ)つきをあげおくも よし棟(むね)の口(くち)には瓦(かはら)をおほひたる がよし風にいたまずしてよく持(もち) こたゆるなり ○柱(はしら)は大木(たいぼく)をひき割(わり)たる角柱(かくばしら) 【左丁頭書】 【挿絵】 を用(もち)ゆべし小木の丸柱(まるはしら)は甚だ はやく腐(くさ)るもの也されども坐敷(ざしき) などは丸柱(まるはしら)を風流(ふうりう)として用るが 今世(いまのよ)のさまなればそれに随(したが)ふも 宜しからんか勝手(かつて)まはり土蔵(どさう) などはかならず角柱(かくはしら)にして幾(いく) 年もくさらずもつをよしとすべし 【右丁本文】  ○気歯(きは)のいたみを治(ぢ)する薬 一 気(き)つかへにて歯牙(おくば)のいたむには五倍子(ふし)《割書:六分》ひ はつ《割書:同》干山椒(ひさんしやう)《割書:同》三味常のごとくせんじふくみ てよし又 五倍子(ふしのこ)一味きぬにつゝみ痛(いた)き歯(は)に あてゝ嚼(かみ)しむるも妙なり又方 蒲黄(ほわう)香附子(かうぶし)塩(しほ)《割書:少シ加》つねのごとくせんじ ふくみてよし又方 枯礬(こはん)蜂房(はちのす)おの〳〵等分せんじふくむ又方 石菖蒲(せきしやうぶ)の根(ね)をかみたゞらし虫歯(むしば)の孔(あな)へ入てよし また牛蒡(ごばう)の実(み)を水煎(すいせん)しふくむ又 黒豆(くろまめ)を酒にてせんじふくみてよし石灰(いしばひ)砂(さ) 糖(たう)等分にして歯(は)の穴(あな)へ入るもよし  ○喉痺(こうひ)の薬 【左丁本文】 一 俄(にはか)に喉(のど)ふさがるを喉痺(こうひ)といふ酒に塩少し 加(くは)へ口中にふくみ少しづゝ吞(のめ)ば破(やぶ)れずして 腫(はれ)次第(しだい)にへりてはやくいゆる也又方 赤蜻蛉(あかとんぼう)の黒焼(くろやき)を管(くだ)にて吹(ふき)こむべし奇妙(きめう)に しるしあり又 鳳仙花(ほうせんくわ)の実(み)をのむもよし  ○喉(のど)に食(しよく)つまりたるを治(ぢ)する方 一 飯(めし)を食(しよく)する時 喉(のど)につまり難義(なんぎ)する時は 塩(しほ)を少し箸(はし)につけなめてよろしまた 茶漬(ちやづけ)のつまるは湯水(ゆみづ)にては下(くだ)らぬものなり 酢(す)を飲(のみ)てよろし妙なり  ○湿気(しつけ)の妙薬 一大なる蝦蟇(ひきがへる)【左ルビ「ガマ」】を土(つち)につゝみ黒焼(くろやき)にして七日 が間 朝夕(あさゆふ)酒にて用ゆべし大に奇効(きこう)あり 【枠外】 広益秘事大全        七十一