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コレクション: コレクション3

広益秘事大全 3巻. [3] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [3] - ページ 26

ページ: 26

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【枠外】 広益秘事大全 【右丁頭書】 乾(かわ)きて又 築(つ)くなり若(もし)急(きふ)なる 時は二三段づゝも築(つか)るゝ物なれど さやうにしては湿気(しつけ)去(さり)がたくして よわしさて築上(つきあげ)て湿(しめり)よく〳〵 かわくを見てやねを葺(ふく)べし やねも五寸ばかりのあつきに土を つけて其上に瓦(かはら)をふく也 屋根(やね) 下は厚板(あついた)を用ゆべしこれを内(うち) 外(そと)より上塗(うはぬり)をし戸窓(とまど)のすき 間(ま)なきやうにしておけばいかなる 大火(たいくわ)たりとも火の入る事 絶(たえ)て なし大暑(たいしよ)と大寒(たいかん)の時には つくべからず春(はる)は三月より梅雨(つゆ) の前(まへ)秋(あき)は七月 末(すゑ)より十月末ま でにつくべし ○諸(もろ〳〵)の材木(ざいもく)は切(きり)てそのまま皮(かは)を むき久しく水(みづ)に漬(ひた)しおきて用 【左丁頭書】 ゆるをよしとす皆(みな)虫(むし)をさくるの 術(じゆつ)なり又六月 土用中(どようちう)に伐(きり)たる 木には虫(むし)入らず ○狭(せば)き家(いへ)にて椽(えん)近(ちか)く小便所(せうべんじよ)を 造(つく)らば瓶(かめ)をほりすゑ上戸(じやうご)の穴(あな) より細(ほそ)き箱(はこ)か竹にてもとほし 瓶(かめ)の中へおろし其外をば瓶(かめ)に 蓋(ふた)をして臭気(しうき)のもれぬやう に作(つく)り構(かま)ふべし上戸(じやうご)の口には 杉(すぎ)の葉(は)を入れたび〳〵取かへて よろし坐敷(ざしき)ちかき厠(かはや)小便(せうべん)所 などは殊(こと)に心をこめて清浄(しやう〴〵) にすべき事也 厠(かはや)にも蓋(ふた)をして すき間(ま)をよくふさきおくべし 臭気(しうき)もれずしていさぎよし ○居間(ゐま)の内(うち)は風雅(ふうが)にして飾(かざり)なく いさぎよきをむねとすべし飾(かざ)り 【右丁本文】 を吸(すひ)出して痛(いたみ)やむなり ○牛(うし)馬(うま)に噛(かま)れたる薬 一 牛馬(ぎうば)にかまれたるは急(きふ)に灰(はひ)を熱(あつ)き湯(ゆ)の中へ いれ湯(ゆ)のさめぬやうにしてひたもの漬(ひた)すべし 若(もし)腫(はれ)あらば石を炙(あぶり)あつくして熨(の)すべしまた 白砂糖(しろざたう)鶏冠(にはとりのさか)の血(ち)なとぬるもよろし 【挿絵】 【左丁本文】  ○鼠(ねずみ)に咬(かま)れたる薬 一 鼠(ねずみ)の中に一種(いつしゆ)の毒鼠(どくそ)あり若(もし)これに咬(かま) るゝ時は傷(きず)は愈(いゆ)れども毒気(どくき)惣身(さうしん)にまはりて 後(のち)竟(つひ)に大熱(だいねつ)を発(はつ)し狂(くる)ひまはりて死に至る ものまゝあり恐(おそ)るべしこれを療(りやう)ずるにはまづ 急(きふ)に鉄砲薬(てつはうぐすり)を傷(きず)の上におきて火(ひ)をつくれば 毒(どく)散(ち)るなり其後に麝香(じやかう)をぬりつけて白(しろ) つゝじの花(はな)又は千屈菜(みそはぎ)をせんじて服(ふく)すべし もし急(きふ)に焔硝類(えんしやうるい)なき時はよく血(ち)をしぼり出 し又は熱湯(ねつたう)にひたして後 牽牛(あさがほ)の葉(は)または 桐木(きりのき)の黒焼(くろやき)なべすみなどなどをつけてよし黏(とりもち) におしまぜて付(つく)るをよしとすまた黄栢(わうばく)石灰(いしばひ) 蛎(かき)の粉(こ)三味 蘩縷(はこべ)【左ルビ「ヒイヅル」】の汁にてつくるもよし 【枠外】 広益秘事大全      七十四