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広益秘事大全 3巻. [3] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [3] - ページ 31

ページ: 31

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【枠外】 広益秘事大全 【右丁頭書】 ○雨後(うご)に天くもりてもたゞ 一星(いつせい)見ゆればその夜かならず はれて明日も天気(てんき)よし 又 星(ほし)の光(ひかり)きら〳〵として定(さだ) まらざるは風又は雨也 夏夜(なつのよ) 星おほきは明日あつし ○久雨(きうう)の時 暮(くれ)かた俄(にはか)に雨 止(やみ) 雲ひらき満天(まんてん)星(ほし)みゆるは 其夜(そのよ)に天気あしくなり明日 はかならず雨ふる星(ほし)つねよ り大に見ゆるは雨なり ○日の暈(かさ)は雨ふる兆(きざし)なり但(たゞ)し 朝日(あさひ)にかさありてやうやくに さゆるときは晴なり ○日の暈(かさ)青(あを)く赤(あか)きは大風 赤きは旱(ひでり)白きは風雨 黒(くろ)きは 大水 紫(むらさき)は大旱なり 【左丁頭書】 ○月の暈(かさ)は雨 黒気(こくき)あるも雨 しかれども春霞(はるがすみ)花曇(はなくもり)など いふことのあればたとひ暈(かさ)あり ても雨ふらざる事あり ○月のかさは必(かなら)ず中天(なかぞら)にある 時なり十五日の前後(ぜんご)七八日よ り廿ニ三日の間に有て月の はじめをはりにはなし月のか さ一方かけたるは風なり忽(たちま)ち に消去(きえさ)るは晴なりおよそ暈(かさ)は 其所によりてこれあり世上(せじやう)一 時にはなきものなり ○七八月の比(ころ)大風(おほかぜ)ふかんとては かならず虹(にじ)のごとくにして切(きれ)たる 雲たつこれを颶母(ばいも)といふ ○冬(ふゆ)日くれて風 和(やは)らかになる時は 明朝(みやうてう)又風はげしくなる 【右丁本文】  ○魚毒(ぎよどく)を消(け)す法 一 橄欖(かんらん)といふ木を用(もち)ひて即効(そくこう)あり唐(から)にて 舟(ふね)の梶(かぢ)につくる木なり渡海(とかい)する時 毒魚(どくぎよ)の類 もしこれにかゝり触(ふる)るときは魚(うを)消失(きえうす)るといへり 又 魚鳥(ぎよてう)の骨(ほね)肉(にく)にたちたるには梅干(むめぼし)を煮(に)たゞ らし其汁(そのしる)にて象牙(ざうげ)の粉(こ)をねりてあつく 付てよし  ○喉(のど)に物のたちたるを治する法 一 宿砂(しゆくしや)《割書:大》  一 甘草(かんさう)《割書:小》  此(この)二味(にみ)を煎じ 用れば何のとげにてもぬける事妙なり 一 喉(のど)腫(はれ)痛(いた)むには糸瓜(へちま)の黒焼(くろやき)を酒にて用ゐ てよし若(もし)酒(さけ)きらひの人は白湯(さゆ)にてもよし 又 喉(のど)に物(もの)出来(でき)たるにはほうせん花(くは)の実(み)を吞(のみ)て 【左丁本文】 よし治(ち)する事妙なり  ○瘧(おこり)の呪術(まじなひ) 瘧(おこり)は呪術(まじなひ)の尤(もつとも)験(しるし)あるものなり疑(うたが)ふべからず 一方 【鬼の字3個】かくのごとく紙(かみ)に書(かき)つけ早天(さうてん)に井(ゐ) の水(みづ)を汲上(くみあ)げアビラウンケンソハカと三遍(さんべん)唱(とな) へその水にて吞(のみ)てよし又方   一葉(いちえう)のおつるは舟(ふね)のおこりかな といふ事を何遍(なんべん)もかきその上へかき〳〵して符と なし朝(あさ)人(ひと)のいまだ汲(くま)ざる井水(ゐのみづ)にていたゞか すればおつる事妙也  ○同妙薬 一 巴旦杏(はだんきやう)【「アメンドウス」左ルビ】《割書:壱匁》  一 甘草(かんざう)《割書:壱分》 右二味を刻(きざ)みおこり日の朝 早天(さうてん)に人の汲(くま)ざる水 【枠外】 広益秘事大全       七十九