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広益秘事大全 3巻. [3] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [3] - ページ 8

ページ: 8

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【右丁頭書】 【挿絵】 もつもの也この油に絵(ゑ)の具(ぐ)を まぜて衣服(いふく)にかたをつけて染る なりかたをつけ絵具(ゑのぐ)をぬる には小き刷毛(はけ)にてかたによく押(おし) こみてよし ○同 絵具(ゑのぐ)の用ひやう 赤(あか)は辰砂(しんしや) 黄(き)は雌黄(しわう) 【左丁頭書】 黒(くろ)は油煙墨(ゆえんずみ) 紫(むらさき)は臙脂(ゑんじ) かきは丹土(につち)青黛(せいたい) 紺(こん)はせいたい 花色(はないろ)はあゐらう桃色(もゝいろ)は白粉(おしろい)辰砂(しんしや) 萌黄(もえぎ)はしわうあゐらう 右いづれも件(くだん)の油(あぶら)にてときて 用ゆ絵具(ゑのぐ)を久しくこしらへ おくはわろし又 衣服(いふく)の紋(もん)を付る にもよし洗(あら)ひてもおつる事なし ○梅染(むめぞめ)は梅の木をこまかに 打わりて水にせんじ早稲藁(わせわら)を 黒焼(くろやき)にして右のせんじ汁を 三四へんそゝぎ其 灰汁(あく)にて三 へんそむる也 布(ぬの)一反(いつたん)に水三升 ほど入れ二升二 合(がふ)ほどにせんず もし渋染(しぶそめ)にする時は右のあく にて数(す)へんそめて色よくなりし 時うすしぶにて二三べんそむべし 【右丁本文】 一 石灰(いしばひ)壱匁 黄色(きいろ)にいり常(つね)のごとくせんじて その湯気(ゆげ)にてむしてよし  ○乳(ちゝ)のやぶれて痛(いた)む方 一 茄子(なすび)のひねたるを焼(やき)てたび〳〵ぬるべし 又 丁子(てうじ)を粉(こ)にして水にて呑(のむ)へし  ○小児(せうに)乳(ちゝ)を呑(のま)ざる時の妙方 一 小児(せうに)舌(した)をいためて乳(ちゝ)を飲(のま)ざるには天南星(てんなんしやう) の粉を酢(す)にてとき足(あし)の土ふまずにつけ其上を 紙(かみ)にてはりおくべし忽(たちまち)にのみつくものなり  ○乳(ちゝ)足(たら)ざる時の方 一 赤小豆(あづき)を水にせんじてのみ又くひてもよし また胡麻(ごま)に炒塩(いりしほ)少しいれ五七日 食(しよく)すれば 乳(ちゝ)の出る事 泉(いづみ)のごとし 【左丁本文】  ○小児(せうに)乳(ちゝ)を吐(は)く薬 一 地骨皮(ぢこつひ)一味(いちみ)水にせんじ用ゆべし  ○孕婦(はらみをんな)の胎(たい)動(うご)きてたへがたき薬 一 懐妊(くわいにん)の婦人(をんな)誤(あやま)ちて交合(かう〴〵)などしたる時 腹(はら)の内うごきて絶入(たえいら)んとする事あり 急(きふ)に砂糖(さたう)を白湯(さゆ)にかきたてゝ飲(のま)すべし 又 葱(ねぎ)の白根(しろね)を濃(こ)く煎(せん)じ汁(しる)をのむべし また竹瀝(ちくれき)《割書:竹のあ|ぶら也》もよろし  ○胎漏(たいろう)の薬 一 懐妊(くわいにん)の婦人 産門(さんもん)より血(ち)の下る事あり 房事(ばうじ)をおかして血(ち)下(くだ)るを真(しん)の胎漏(たいろう)と名(な)づく 腹(はら)に痛(いたみ)なけれど捨(すて)おけば堕胎(だたい)にいたるなり 生地黄(しやうぢわう)一味 粉(こ)にして一匁ほど酒(さけ)にて用ゆ 【枠外】 広益秘事大全           五十六