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広益秘事大全 3巻. [3] - 翻刻

広益秘事大全 3巻. [3] - ページ 9

ページ: 9

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【枠外】 広益秘事大全 【右丁頭書】 ○桑(くは)ぞめは桑(くは)の木(き)をよき ほどに濃(こ)くせんじその汁に きぬをつけまきてしぼらず そのまゝに干すべし ○野胡桃染(のくるみぞめ)は野くるみの葉(は) 楢(なら)の木の毬(いが)等分にしあるひは 多少(たせう)あるも又よし野くるみを 加(くは)ふれば色よし楢(なら)ばかりにて は色(いろ)赤(あか)ばしる也何べんも引 て後 泥(どろ)に二へんつけるなり 但(たゞ)し泥(どろ)一へん付ておとし 又右の汁を引て後どろを 付るもよし下地(したぢ)を藍(あゐ)にて 染るをよしとす ○鼠色(ねずみいろ)にそむるには胡桃(くるみ)の 霜(しも)を用ひてそむるをよし とす霜(しも)は黒(くろ)やきの粉(こ)也 【左丁頭書】 又方/茄子(なすび)の木をやきて炭(すみ)と なしよくすりて水にてのべ 色あひは切 ̄レにつけこゝろみて染 べし但(たゞし)酢(す)にてとき染ればつや ありていろよし ○うこん染はうこんの粉を絹(きぬ) 一反(いつたん)に八両ほど水にいれ茶碗(ちやわん) に酢(す)を半分ほど入れそむる也 但し二時ばかりつけ置たるが よし冬(ふゆ)は湯(ゆ)にてそむる ○すす竹(たけ)色は黄土(わうど)をやきて 火になるをうかゞひよくすりて 大豆(まめ)をすりその汁にあはせ石(いし) 灰(ばひ)少し加へ刷毛(はけ)にてひきて そむべし黒(くろ)みをかくるは墨(すみ)を 少し加ふべし又 阿仙薬(あせんやく)を大豆(まめ) の汁に合せそむるもよし 【右丁本文】 【挿絵】 また蒲黄(ほわう)を白湯(さゆ)にて飲もよし ○孕婦(はらみをんな)の腹痛(ふくつう)する時の薬 一 塩(しほ)一つまみ紙(かみ)につゝみぬらして炭火(すみび)の中 に入れ焼(やき)て赤(あか)くなりたるを酒(さけ)にかきまぜ 用ゆ黄(き)なる汁(しる)を下すには黄芪(わうぎ)六匁 粳米(うるごめ)五 合水にせんじ用ゆべしまた腰(こし)いたみ引つけ 【左丁本文】 てくるしむ時は艾(よもぎ)を酒(さけ)又は水にてせんじ用ゆ べし又方 百草霜(ひやくさう〳〵)《割書:なべの|すみ》二匁 椶櫚灰(しゆろのはひ)《割書:箒(はうき)に作(つく)り|たるをやく》伏龍肝(ふくりうかん) 《割書:竈(かまど)の下の|やけ土也》三匁づゝ粉(こ)となし一二匁づゝ白湯(さゆ)に酒 と童便(どうべん)《割書:小供(こども)のせう|べんなり》をさして薬(くすり)をかきたて飲す べし此方 産前(さんぜん)諸証(しよしやう)に妙なり  ○はやめ薬 一 滑石(くわつせき)《割書:一匁》 枳穀(きこく)《割書:一匁五分》 甘草(かんざう)《割書:五分》 右三味水にてせんじ用ゆ  ○崩漏(ほうろう)の薬 一婦人の陰門(まへ)より血(ち)多(おほ)く出るを崩漏(ほうろう)と云 産後(さんご)にまゝある事也 陰門(まへ)をきびしく 閉(とぢ)させおきて騏驎血(きりんけつ)《割書:茶の名|なり》の黒焼(くろやき)をさゆ 【枠外】          五十七