← 前のページ
ページ 54 / 100
次のページ →
翻刻
んとそいふたりける信綱勝成に向ひ日向守
殿之御謀承度候といひしかは今天下一統之
世尓成て此奴原に力合せんもの一人もなし
何之恐れか有へき只つらをも出させ須ほし
古路して呉候に志くへから春
大御所昔高天神之城を加く古そ攻給ひし事
尓此状と申は古ゟ名高城也とは勝成か若き
時鎮西に流浪せし頃ゟ承り及きあつ多ら士
之命郷民百姓等かゐに失已ん事謀に阿ら春
と云氏鉄尤候敵き之粮尽ん程を待へう候と
いひし尓勝成聞もあへ春暫く候戸田殿けふ
迄人々之遠攻而御勢うたせ給は怒か能謀と
申事尓て候楚城之奴原か事俄に起川て百日
に及ひ楯籠多連は今は粮料も矢多祢も早尽
はてむ春る物を此後者何をか頼み待怒屋き
只ひら攻に破りて捨られ候得といひし尓楚
さらは被責へき尓定まる其時細川越中守忠
利鍋島信濃守勝茂一同に進之出忠利勝茂か
陣取し処無碍に城近き所也二三之城をは先
我々か手ゟ攻破りて見参尓入候ひなん人に