← 前のページ
ページ 92 / 100
次のページ →
翻刻
之迚信綱氏鉄ゟ制せら連て以後は鉄炮を止
切捨らるゝと也後に忠之美作語而曰城之上
ゟ敵共見下し戦内に者乗得さる物也反り加
減之時乗連は勝利を得る也与申たる由是を
思ふに美作義は大君にも知し召連し今度有
馬江罷越由度々之武功有者な連はなり信綱
氏鉄にも申せと上意有つると申伝江たる程
之勇功な連は勇進る大名之忠之下知も無承
引美作指図を守たるは事に逢たる家臣を持
程之頼母敷忠節有間敷与思侍り
又曰二月廿七日之晩惣攻有之て二之丸に信綱
氏鉄陣を構ふ時に酉之下刻先手之衆ゟ使番
来て本丸乗取也而茂穴小屋共に一揆之賊徒
少々残居たる申付而是を討す如此之間最早
本陣江御引取あれと申来る也其後歴々之諸
将達来條して早速落城目出度御手茂不入日
頃之被仰付故俄事与いへ共諸軍混乱せすと
武功有る立花宗茂之輩其外演ふ氏鉄江告け
心を一致尓して信綱最前申来先手衆之返事
に者本丸御乗取一段之事也然共穴小屋共に