翻刻!料理本の世界

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西洋/料理新書 - 翻刻

西洋/料理新書 - ページ 18

ページ: 18

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腐敗(ふはい)皆(みな)右(みぎ)の性(せい)あるを根拠(こんきよ)としてこれが考(こう) 按(あん)を為(な)し出(いだ)せるなり 大気(たいき)の酸素(さんそ)侵入(しんにふ)して一(ひと)たび腐敗(ふはい)の作用(はたらき)を 起(をこ)せば則(すなわち)其後(そのご)は陸続(りくぞく)として酸素(さんそ)の入(い)り来(きた) ることなしと雖(いへとも)尚(なを)能(よ)く漸(やうや)くに腐敗(ふはい)に進(すヽ)み 行(ゆ)きて止(とヾ)まることなし然(しか)れども酸素(さんそ)の侵(しん) 入(にう)透徹(とうてつ)するに自由(じゆう)なると多少(たせう)其(その)浸透(しんとう)を阻(そ) 障(しやう)する者(もの)あるとの量(りやう)に従(したか)ひ其(その)進(すヽ)み行(ゆ)く所(ところ) の形状(けいぢやう)亦(また)種々(しゆ〴〵)なり腐敗(ふはい)を起(おこ)すの後(のち)酸素(さんそ)侵(しん) 入(にふ)の路(みち)を絶(たち)ては其(その)腐敗(ふはい)に趣(おもむ)く経過(けいくわ)の諸態(しよたい) 極(きわ)めて遅緩(ちくわん)なりこれ則(すなはち)アツペルト氏(し)の法(ほふ) を以(もつて)肉(にく)を鑞(らふ)付せる鉄葉筒内(てつやふたうない)に貯(たくは)へてこれ が腐敗(ふはい)を防(ふせ)くに於(おい)て見(み)るが如(こと)し猶(なを)下条(かでう)に 備(つぶ)さに論述(ろんじゆつ)するを以(もつて)自(おのづか)ら明(あきら)かなるべし右(みぎ) の筒内(とうない)に将(まさ)に貯(たくはへ)んとする所(ところ)の肉(にく)を盛(も)り次(つぎ) に其(その)間隙(かんげき)を充(み)つるに肉(にく)を煎熬(せんがう)して採(と)る所(ところ) の稠厚(てうこう)なる液汁(えきじふ)を以(もつて)し十分(じふぶん)に筒(とう)に満(み)つる の後(のち)鑞(らう)を鎔(とか)して以(もつて)これを固封(こほう)し厳(げん)に外気(ぐわいき)