翻刻!料理本の世界

コレクション: コレクション 1

西洋/料理新書 - 翻刻

西洋/料理新書 - ページ 28

ページ: 28

翻刻

に乾(かは)かしこれを貯(たくは)ふること一年(いちねん)なるを得(ゑ) たりこれより黍菜糖(てんさいたう)の製造局(せいざうきよく)に於(おい)て大(をほ)な る便宜(へんぎ)を得(ゑ)たり黍菜根(てんさいこん)は唯(たヾ)冬間(とうかん)に生(しやう)ずる 者(もの)なるを以(もつて)製造局(せいざうきよく)にありて其(その)時限(じげん)に一頓(いつとん) に製(せい)し終(をは)るべきにあらずこれに由(より)て製(せい)し 後(を)くれて徒(いたづら)に腐敗(ふはい)する者(もの)なり今(いま)これを貯(たくは) へて久(ひさ)しきに至(いた)ることを験(けん)せしより以来(いらい) 黍菜糖(てんさいたう)の製造局(せいざうきよく)に於(おい)て一年間(いちねんかん)絶(た)へずこれ を製(せい)し出(いだ)すことを得(ゑ)て徒(いたづ)らに歳月(さいげつ)を空(むなし)く することなく利(り)を起(おこ)すこと甚(はなはだ)大なり其他(そのた) これを乾(かは)かし貯(たくは)ふることを撿(けん)せしより其(その) 容積(ようせき)をして甚(はなはだ)縮小(しゆくせう)ならしむることを得(ゑ)て これを囤積(とんせき)するに広大(くわうたい)の地(ち)を要(やう)せず且(かつ)こ れを遠(とほ)きに運輸(うんゆ)するを得(ゑ)たり故(ゆへ)に又(また)これ を他方(たはう)に致(いた)して国産(こくさん)の一品(いつひん)となしこれを 産(さん)すること少(すくな)き地(ち)に交易(かうゑき)すべしこれに由(より) て沙糖局(さたうきよく)の為(ため)にも農業(のうがふ)の為(ため)に共(とも)に広大(くわうたい) の利潤(りじゆん)を起(をこ)せり黍菜(てんさい)を乾(かは)かすには焚材(はんさい)を