翻刻!料理本の世界

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西洋/料理新書 - 翻刻

西洋/料理新書 - ページ 29

ページ: 29

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費(ついや)すと雖(いへども)又(また)粉末(ふんまつ)になせる黍菜(てんさい)は少許(せうきよ)の水(みづ)に 溶(と)かして糖分(たうぶん)の浸出(しんしゆつ)すること十分(じふぶん)なる故(ゆへ) 極(きは)めて純粋(しゆんすい)稠厚(てうこう)なる糖汁(たうじふ)を直(たヾち)に出(いた)すを以(もつて) 煎熬(せんがう)の焚材(はんさい)を省(はぶ)くこと多(をほ)しこれに由(より)て當(たう) 初(しよ)の焚材(はんさい)の費(ついへ)は大概(たいかい)償(つくな)ひ遂(つい)に平均(へいきん)するに 至(いた)るべし 野菜(やさい)を乾(かわか)し貯(たくは)ふるは古法(こはう)なり然(しか)れとも近(きん) 来(らい)仏蘭西人(ふらんすじん)マッソン氏の創意(さうい)に出(い)で大(おほひ)に古(こ) 法(はふ)を改正(かいせい)せり野菜(やさい)の葉(は)を乾(かわ)かして強(つよ)くこ れを圧榨(あつさ)し四方(しはう)五寸(こすん)厚(あい)さ半寸(はんすん)の方餅(はうべい)と為(な) すなりこれに由(より)て外気(くわいき)に暴露(ぼくろ)するの面(めん)を 減(げん)ずると以(もつて)気(き)の侵入(しんにふ)してこれを腐敗(ふはい)せし むるの力(ちから)を減却(げんきやく)す此(この)法(はふ)を以(もつて)通常(つうじやう)の白菜(はくさい)ブ リュツセル《割書:和蘭(わらん)ブラバン|ドの一都会(いつとくわい)》より出(いだ)す非時(ひじ)の菜(さい) 〈寒中(かんちう)の胡瓜(こくわ)の類(るい)〉草黄連(さうわうれん)菠薐菜(はうれんさう)及(およ)びユリー ネの羹(かう)等(とう)其(その)成分(せいふん)を榨(さ)して鉄葉筒内(てつゑふとうない)に盛(も)り 鑞(らふ)を鎔(とか)してこれを固封(こほう)しこれを販売(はんばい)す乃(すなは) これを食(しよく)に供(きよう)せんとする時(とき)に方(あたり)て半時(はんじ)乃(ない)