翻刻!料理本の世界

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西洋/料理新書 - 翻刻

西洋/料理新書 - ページ 34

ページ: 34

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 按(あん)ずるに西洋(せいやう)の人(ひと)食後(しよくご)必(かならず)菓(くわ)を食(くら)ふ其(その)冬(とう)  春(しゆん)の候(こう)は多(をほ)くは糖蔵(たうざう)或(あるひ)はこの酒精浸(しゆせいしん)の  菓(くわ)を賞用(しやうよう)す 又(また)解剖学(かいぼうがく)に於(おい)て身体(しんたい)の一部(いちぶ)を貯蔵(ちよざう)するに 用(もち)ゆるなりこれ簡略(かんりやく)純一(じゆんいつ)にして煩(わづらは)しから ざるを以(もつて)常(つね)に称(しよう)し用(もち)ゆる所(ところ)なり又(また)殊(こと)に解(かい) 部学(ほうかく)に於(おい)て専(もつは)らこれを賞用(しようよう)する所以(ゆゑん)はこ の内(うち)に貯(たくは)ふれは其(その)真形(しんけい)を失(うしな)はず尚(なを)且(かつ)当初(たうしよ) 柔軟(じうなん)の体質(ていしつ)に於(おい)て少(すこ)しも変(へん)ずることなく 其(その)自然(しぜん)の態(たい)を保存(ほうそん)して久(ひさ)しきに堪(た)へ且(かつ)其(その) 液(えき)の透朗(とうらう)なるを以(もつて)外(ほか)より能(よ)くこれを験(けん)し 得(う)べし故(ゆへ)に右(みぎ)の諸物(しよぶつ)を浸漬(しんし)し貯(たくは)ふるには 甚(はなはだ)奇妙(きめう)なる物品(ぶつひん)なり然(しか)れども其(その)気味(きみ)慓悍(へうかん) なるを以(もつて)食物(しよくぶつ)を貯(たくは)ふるには用(よう)を為(な)す所(ところ)僅(きん) 少(せう)なり 丙 糖蔵(たうざう) 稀薄(きはく)なる糖水(たうすい)は窒素(ちつそ)を含(ふく)み腐敗(ふはい) する実体(じつてい)の常性(じやうせい)に由(よ)(よ)り即(すなはち)所謂(いはゆる)泡醸(はうじやう)の性(せい)に 由(よ)りて酒醸(しゆじやう)に移(うつ)り易(やす)しこれに反(はん)して稠厚(てうかう)