翻刻!料理本の世界

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西洋/料理新書 - 翻刻

西洋/料理新書 - ページ 35

ページ: 35

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なる糖水(たうすい)は能(よ)く防腐(ばうふ)の力(ちから)を有(たも)てり是(こ)れ唯(たヾ) 其(その)本体(ほんてい)の腐敗(ふはい)せざるのみにあらず其内(そのうち)に 浸㴠(しんかん)せる物品(ぶつひん)に至(いた)るまで共(とも)に久(ひさ)しきに堪(た) へしめこれをして腐敗(ふはい)せしめず菓実(くわじつ)菜根(さいこん) 等(とう)一切(いつさい)植物(しよくぶつ)の品類(ひんるい)を沙糖(さたう)に蔵(つけ)てこれを貯(たくは) へ能(よく)し久(ひさ)しきに堪(た)ゆることは衆(しう)の已(すで)に明(あきらか)に 知(しり)て人々(ひと〳〵)常(つね)に用(もち)ゆる所(ところ)なり 乳汁(にうじふ)を貯(たくは)へて敗(やぶ)れざらしむるに其(その)重量(ちようりやう)三(さん) 分(ぶん)一(いつ)の沙糖(さたう)を溶和(ようくわ)し煮(に)て舎利別(しやりべつ)の調(てう)に至(いた) るべし又(また)ハデオイル氏(し)の法(はふ)に従(した)ひ煎熬(せんがう)し て乾固(かんこ)するに至(いた)り硬餅(かうべい)の状(ぢやう)を為(な)してこれ を貯(たくは)ふるは宜(よろ)しき所(ところ)にあらずこれ則(すなはち)これ を用(もち)ゆるとき再(ふたヽ)びこれを水(みづ)に溶(と)かすと雖(いへども) 植物乳(しよくぶつにう)を溶(とか)す如(ごと)く十分(しうぶん)親密(しんみつ)なる融化(ゆうくわ)解釈(かいしやく) を得(ゑ)ざればなり 第三 寒冷法(かんれいはふ) 炎熱(えんねつ)の候(こう)に方(あたり)て肉類(にくるい)及(およ)び他(た)の 食品(しよくひん)を貯蔵(ちよざう)せんと欲(ほつ)すればこれを氷室(ひようしつ)の 内(うち)に貯(たくは)ふべし故(ゆへ)に英国(えいこく)に於(おい)て常用(じやうよう)とする