翻刻!料理本の世界

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西洋/料理新書 - 翻刻

西洋/料理新書 - ページ 36

ページ: 36

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所(ところ)の魚類(ぎよるい)就中(なかんつく)鱒魚(そんぎよ)【左ルビ「マス」】を氷中(ひようちう)に堆積(ついせき)包裏(はうり)して 其国(そのくに)の北陲(ほくすい)より竜動府(ろんどんふ)に輸(ゆ)すと云(い)ふ 第四 酸素拒絶(さんそきよぜつ) 此(こ)の種(しゆ)の貯法(ちよはふ)はスウェーニー 氏(し)の法(はふ)を賞用(しやうよう)すべし其法(そのはふ)は肉(にく)を全然(ぜんぜん)無気(むき) 水中(すいちう)に貯(たくはふ)るの法(はふ)なり水(みづ)を煮(に)ること久(ひさ)しく して其内(そのうち)に含(ふく)む所(ところ)の気(き)を悉(こと〳〵)く蒸散(じようさん)し盡(つく)さ しめこれを壺内(こない)に満(み)ち又(また)鉄屑(てつせつ)若(もし)くは硫黄(いわう) 末(まつ)を投(とう)じ肉(にく)をこの内(うち)に貯(たくは)へて上層(じやうそう)大抵(たいてい)半(はん) 寸(すん)の油(あぶら)を注(そヽ)ぎてこれを覆(おほ)ふへじこれに由(より) て大半(たいはん)外気(ぐわいき)の侵入(しんにふ)を拒(ふせ)ぎ又(また)其内(そのうち)なる鉄屑(てつせつ) は少許(せうきよ)の残留(ざんりう)する者(もの)或(あるひ)は少許(せうきよ)の侵入(しんにふ)する 酸素(さんそ)を間断(かんたん)なく摂取(せつしゆ)し消(せう)すべしこれに由(より) て貯(たくは)ふること数月(すげつ)にして敗(はい)することなく 常(つね)に生鮮(せいせん)にして以(もつて)食(しよく)に供(きよう)すべし 已(すで)に全(まつた)く烹治(ほうち)せる食物(しよくもつ)を貯(たくは)ふるはアッペル ト氏(し)の高名(かうめい)なる貯法(ちよはふ)ありこれも亦(また)全(まつた)く外(ぐわい) 気(き)の侵入(しんにふ)を拒絶(きよぜつ)するを基(もとひ)として立(たて)たる所(ところ) なり其法(そのはふ)肉(にく)を烹(に)ること極(きは)めて熟(じゆく)せざるべ