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西洋/料理新書 - 翻刻

西洋/料理新書 - ページ 37

ページ: 37

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からず已(すで)に熟(じゆく)すること十分(じふふん)にして其(その)貯(たくは)へ んと欲(ほつ)する多少(たせう)に従(したがつ)て肉片(にくへん)の大小(たいせう)と恰(あだか)も 相(あい)適合(てきがふ)せる鉄葉(てつえふ)の円筒(ゑんとう)を以(もつて)これを盛(も)り密(みつ) にこれを閉蓋(へいがい)して隙(げき)を封(ほう)ずるに鑞(らふ)を以(もつて)す 又(また)預(あらかじ)め蓋上(がいしやう)に一小孔(いつせうこう)を穿(うが)ち置(を)き已(すで)に鑞(らふ)を 鎔(とか)してこれを封(ほう)ぜし後(のち)其(その)孔(あな)より烹熟(ほうじゆく)に用(もち) ひたる肉汁(にくじふ)を注(そヽ)ぎて筒内(とうない)なる間隙(かんげき)を塡充(ちんじう) し終(つい)に一片(いつぺん)の小鉄葉(せうてつえふ)を以(もつ)てこの孔(あな)をも亦(また) 鑞封(らふほう)し塞(ふさ)ぐべし此(かく)の如(こと)く固封(こほう)したる筒(とう)を 或(あるひ)は半時(はんじ)或(あるひ)は二時間(にじかん)其(その)大小(たいせう)に従(したがつ)て斟酌(しんしやく)し てこれを熱湯中(ねつたうちう)に置(お)くべし此(かく)の如(ごと)くすれ ば若(も)し少許(せうきよ)の残留(ざんりう)せる酸素(さんそ)たとひ其内(そのうち)に 存(そん)するあるもこれに由(より)て肉汁(にくじふ)の成分(せいぶん)に把(はう) 合(がふ)して肉(にく)をして腐敗(ふはい)せしむるの力(ちから)を脱(だつ)す べし已(すで)に冷定(れいてい)せるの後(のち)更(さら)に油漆(いうしつ)を以(もつて)其(その)外(ぐわい) 面(めん)を塗(ぬ)るべし アッヘルト氏(し)は此(かく)の如(ごと)き肉羹(にくかう)を製(せい)してこれ を販(ひさ)ぎ出(いだ)すこと甚(はなはだ)多(おほ)しこれ許多(きよた)の経験(けいけん)を