翻刻!料理本の世界

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西洋/料理新書 - 翻刻

西洋/料理新書 - ページ 44

ページ: 44

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は煙(えん)を賦与(ふよ)するの宜(よろし)きに適(てき)すると熏蒸(くんじよう)の 一時(いちじ)の力(ちから)に及(およ)ばさる所(ところ)は的(まさ)に時間(じかん)に由(より)て これを節(せつ)し以(もつて)これを償(つくな)ふにあり早(はや)くして 強(つよ)き煙(えん)に触(ふ)れしむれば一片(いつへん)の肉(にく)をして遍(あまね) く熏(くん)ずること能(あた)はず又(また)外面(くわいめん)早(はや)く已(すで)に十分(じふぶん) の煙熏(えんくん)を得(ゑ)て内部(ないふ)は煙(えん)を受(う)けず唯(たヾ)熏(ふす)べ終(をは) らんとするに方ては暫時間(ざんしかん)強(つよ)くこれを熏(くん) 灼(しやく)すべし是(こ)れ常(つね)に外気(ぐわいき)に触(ふ)るヽの表面(へうめん)な れば殊(こと)にこれを保護(ほうご)すべければなり 肉(にく)を木醋(ぼくさく)の内(うち)に浸(ひた)すこと少時間(せうじかん)にして後(のち) 又(また)暫時(ざんじ)これを外気(ぐわいき)に乾(かわ)かせばこれを貯(たくは)へ て敗(はい)せざること猶(なを)これを熏灼(くんしやく)するに同(おな)じ 然(しか)れとも其(その)美味(びみ)を失(うし)ふなり故(ゆへ)に防腐(ばうふ)の力(ちから) は強猛(きようまう)なれども食物(しよくふつ)を貯(たくは)ふるにはこれを 用(もち)ゆることなし 自(この)余(ほか)防腐(ばうふ)の諸品(しよひん)の中(うち)に塩酸汞白(えんさんこうはく)アルセニ キュムはこれを博物(はくぶつ)に供(きよう)する学上(がくしやう)の諸品(しよひん)を して久(ひさ)しく腐敗(ふはい)せざらしむるに用(もち)ゆるな