翻刻
るなり
有機体(いうきてい) 一切(いつさい)の栄枯(えいこ)生死(しやうし)ある物(もの)を云(いふ)動物(どうぶつ)
植物(しよくぶつ)の如(こと)し
樹脂(やに) 樹脂(じゆし)に両様(りやうやう)あり水(みづ)に溶(とく)る者(もの)を護母(ごむ)
と云(い)ひ焼酎(せうちう)に溶(とく)る者(もの)を華爾斯(はるす)と云(いふ)此(この)
書(しよ)に樹脂(じゆし)と云(いふ)は華爾斯(はるす)にして護母(ごむ)は
直(たゞち)に本語(ほんご)を用(もち)ゆ
揮発塩(きはつゑん) 磠砂(とうしや)の類(るい)の塩(しほ)にて気(き)の強(つよ)く速(すみやか)に
飛竄(ひさん)するの塩(しほ)を曰(い)ふ又(また)揮発灰汁塩(きはつはいじふゑん)は
同(おな)じく灰汁(あく)より採(と)る所(ところ)の塩(しほ)なり
太気(たいき) 地上(ちしやう)一面(いちめん)に空気(くうき)ありて人畜(にんちく)其中(そのうち)に
生活(せいくわつ)すること猶(なを)魚(うを)の水中(すいちう)にあるが如(こと)
し眼(め)には見(み)へざれども風(かせ)となればよ
くこれを覚(おぼ)ゆるなりこれを大気(たいき)と云(い)
ふ
酸素(さんそ) 右(みき)の大気(たいき)は酸素(さんそ)窒素(ちつそ)と名(なづ)くる二種(にしゆ)
の空気(くうき)相(あい)合(がつ)して成(な)れり則(すなはち)酸素(さんそ)凡(およそ)三分(さんぶ)
窒素(ちつそ)七分(しちぶ)よりして大気(たいき)を為(な)すなり