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柚珍秘密箱 - 翻刻

柚珍秘密箱 - ページ 10

ページ: 10

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冬(ふゆ)搗(つき)たるもちのあられを。白く煮(いり)て三合ほど 入れ。焚火(たきび)もおきも。みな〳〵引(ひき)て。出し候せつに 丸柚の上(うへ)に切口をつけ。汁(しる)をしぼり出し少しづゝ 入れて出し申候。後段(ごだん)には別(べつ)して宜(よろ)しきもの也 これにも薬能(やくのう)いろ〳〵あり     精進(しやうじん)柚/釜蒸(かまむし)仕方 一大柚をりうづの所より。蓋(ふた)のつもりに切。はまぐり 貝(がい)にてやぶれぬやうにぐるりをすきとり申候。扨 【柚の図】此/釜(かま)へ入れ候ものは。焼栗(やきくり)。木くらげ。是は 醤油(しやうゆう)にてあぢをつけ。五寸ほどのせんに切て入れ 銀杏(ぎんなん)五つほど。小梅三つほど。しめぢか。松露(しやうろ)か。 なめ茸(たけ)か。此内何にても一色入る。扨おぼろ豆 腐(ふ)の水気(みづけ)をしぼり。すり鉢(ばち)へ入。そろ〳〵とすり 此中へ醤油を少し入。酒すこし入。かげんは平(ひら)皿 のかげんより。すこし辛(から)めにする也。但上々の葛(くず) を水にてときすり合せ申候也《割書:但し此くずたくさんに|入るはあしく候》 右かやく五色とも。柚釜(ゆづま)へ入れる也。但し釜の中(なか) ほどまで入る也。又右すり申候とうふ汁(じる)を入る