翻刻!料理本の世界

コレクション: コレクション 1

柚珍秘密箱 - 翻刻

柚珍秘密箱 - ページ 11

ページ: 11

翻刻

蓋(ふた)はせずしてこしきへ入/蒸(むし)申候。此はたに右の 柚のふたを入てむす也。出た□に蓋をして出す 是は茶碗(ちやわん)もの。又/中平(ちうびら)にのせて肴(さかな)に出す。この 仕かたかげんものなり     魚類(ぎよるい)柚釜むしの仕かた 一これも前(まへ)に同じ。魚(うを)は何にても見合に入候。または 貝(かい)るいもよし。是ははむのすりみを和(やは)らかにすり のべ。醤油か。焼(やき)しほにてかげんする也。又/鳥(とり)るい にても一だんのさかなものなり。     柚釜とろゝの仕かた 一/是(これ)も右のごとく柚を釜(かま)に切。能(よく)々/中(なか)をすきとり しばらくあたゝめ酒に漬(つけ)をき。取あげせいろう にてむす也。但しうつぶせてむす也。扨山の芋(いも)を すまし汁(しる)にて。とろゝにする也。但し芋(いも)をすり候 まへに。生栗(なまくり)を三つ四つほど。わさびをろしにて をろし。すり鉢(ばち)にてすりて。あとより芋を入て よく〳〵すり合せ申候。但し右のすまし汁を少し づゝさしよくすりて。摺(すり)ばちを炭火(すみび)にかけて