翻刻
よく〳〵とりて。しばらくにへ湯(ゆ)につけ。又取出し
水に漬(つけ)。ふきんにて水気(みづけ)をよくふき。薄刃(うすは)にて
そろ〳〵とすきとり。又よき大/岩茸(いはたけ)を水につけ
能(よく)しめりたる時。是もふきんにて水気をふき取(とり)
扨くずの粉(こ)うどんのこを半分まぜにして。右の
柚の上へふりかけ。又岩たけをならべ。同じくふりかけ
ぐる〳〵と巻(まき)しめて。上(うへ)をわらしべにてくゝりて
酒一はい。醤油三寸一。水二盃入。そろ〳〵と煮(に)申候也
但し醤油/沢山(たくさん)なるはあしく候。よく蒸(むせ)てとり出し
風に吹(ふか)し。小口切にして氷(こほ)り□(をろし)か。白さとうを
かけ出す也。取さかな。重引。台(たい)引。さしみ。さげ重(じう)。
小皿(こざら)もの。但からしみそ。ぬたものもよろしく候
又は小口切にして火どりはしやげをきて。菓子(くはし)に
出すもよし
柚(ゆう)松風(まつかぜ)の仕方
一/冬(ふゆ)に至りて。餅柚(もちゆ)。花(はな)柚あり。此餅柚大なるを調
山葵(わさび)をろしにて。上皮(うはかは)の黄身(きみ)ばかりをおろし。又
烏芋(くわへ)の皮(かは)を剥(むき)てをろし。此中へ柚のをろしを