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柚珍秘密箱 - 翻刻

柚珍秘密箱 - ページ 15

ページ: 15

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   丸柚干(まるゆびし)の仕かた 一これも柚釜(ゆかま)にして。しばらく水に漬(つけ)をき。取あげ 雫(しづく)をたらし。ごまみそをすりて。半分ほど入る也。但し うる米(こめ)の粉(こ)を合す也。かやくは榧(かや)の小口切。麻(を)の実(み) 此外見合に何(なに)なりとも入て。右柚釜に柚の蓋(ふた)を して。せいろうにてむす也。扨よき日に干(ほし)をけは 翌年(よくねん)まで持(もつ)也。但三四月過(すき)てかび申しそう候はゝ。ごまの 油(あぶら)を帋(かみ)につけて。ぐるりよりとくとふき申候へば かび出(いで)申さず候    花柚干(はなゆひし)のしかた 一これは人々のする事なれども。此仕かたは心姿出来 候やうにしるす。餅柚(もちゆ)の大きなるを五つほど皮(かは)を むき。白皮(あまかは)をさりて。又実(み)を出し。汁(しる)の捨(すた)らぬやうに こま〵にたたき。すり鉢に入てすり申候。但 白砂糖(さとう) を入てすれば。はやくすれ申事妙(めう)なり。此中へまた 白みそを二合ほど入。是もよくすり合。又うる米の 粉(こ)を一合入。上々の葛(くず)粉を二はい。酒すこし入よく すりまぜ。板(いた)の上に。うる米のこをふりかけ。此う上(うへ)へ