伊那市×みんなで翻刻

コレクション: 内藤家資料 (1) 2

藩翰譜(四・中) - 翻刻

藩翰譜(四・中) - ページ 12

ページ: 12

翻刻

【右丁】 あてゝ陣をわかつて十三所西に向てひかへたり両陣の間わ つか二十町に過す五月廿日の夜酒井左衛門尉忠次信長の軍兵 を引くし山路をつたふて鳶の巣にむかひ明れは廿一日の朝 かたきのやうかいをせめおとす忠世か弟治右衛門忠佐兄に向ひ 今日の戦は我等か為には当の敵信長の加勢に先をかけさせんも 無念の次第なるへし我まつさきかけて戦ははやといふいしくも 申たるものかなとて徳川殿に参てかくと申す足軽の兵の 鉄炮の達者をすくつて兄弟につけられ《見せ消ち:さ|た》る馬に乗ては かけ引自在なるましとて兄弟ともに手勢も皆おり たゝせて先陣にすゝむ本多鳥居平岩か勢同しくつゝゐて 【左丁】 打て出兄弟先足軽を出し敵にむかつて鉄炮を一度にはな つ武田か方にても山縣三郎兵衛尉昌景千五百人是も同しく おりたつてしころをかたむけ面もふらす太鼓を打て曳 や声揚て進み来る兄弟か兵敵かゝれはさつと引て鉄 炮をはなつてうちちらしかたきひけはとつとおめいてき つてかゝる小菅廣瀬三科とて一人当千のかたきと忠世忠 佐兄弟と名乗かけ〳〵追つ返しつ九度まてせめたり けれ小菅三科ておふてひく大将昌景鉄炮にあたつて馬 よりおつ織田殿の方にても佐久間右衛門尉信盛六千人 瀧川左近将監一益三千人柵より外に打て出馬場内藤に