伊那市×みんなで翻刻

コレクション: 内藤家資料 (1) 2

藩翰譜(四・中) - 翻刻

藩翰譜(四・中) - ページ 17

ページ: 17

翻刻

【右丁】 うたれぬと聞て急き彼の国に馳向ひ信蕃か嫡子源次郎か 《割書:此時は|竹福丸》兵を一手にして小諸の城を攻おとす信蕃すてに死し 子息いまたいとけなし忠世小諸城にとゝまることし真田また 叛しかは討手の勢をむけらる忠世おなしくおし寄たり御方 攻損して引返す忠世人々をすゝめて御方の勢を一手になし 又戦んとせしかとも人々引て帰りしかはその身も小諸の城に 帰る同十二月石川伯耆守数正岡崎を立て都に登り三河 遠江の間以の外に騒動すいそき御使を給て忠世をめす 忠世承て当国の住人小笠原心かはりすときこゆ数正すてに 小笠原か質をも盗取て上洛すと承る貞慶か謀反うたかふ 【左丁】 所あるへからす忠世急て馳参らは上方既にみたれて忠世また 落ゆきぬと申さんには当国の国人等皆御敵にこそ成る へけれ又信玄の子に龍寶と申盲なるを真田か主になさ んとて越後の国より迎て甲斐国へうち入らんともきこゆ もし風聞のことくんは甲斐国また乱なんずかれといひこれと いひ以の外の大事なれはしはらく此城にとゝまり事のあり 様をおほせてこそあるへけれと申て御使をは返したる 飛脚又日々に到来し急き馳参るへきよしを仰らるさらは しかるへきもの此城にとゝめて参るへきにて候とて舎 弟平助忠教を《割書:後に|彦左衛門》小諸の城に留て浜松にこそ参けれ