伊那市×みんなで翻刻

コレクション: 内藤家資料 (1) 2

藩翰譜(四・中) - 翻刻

藩翰譜(四・中) - ページ 46

ページ: 46

翻刻

【右丁】 合戦に御方いまた陳【陣】の行ひをなさゝるに武田の物見の者 と見えて武者三騎引かけ〳〵出来り馬の鼻をならべ てこなたにむかつて打たつ家長叔父甚五左衛門善教 と二人御方の陣よりすゝみ出各中ざし一筋ツヽぬき 出しよつ引て放つ矢頃少し遠けれはあたる迄こそ なけれとも弓勢のほとにや恐れけん引返してそ逃ちり たり此年六月二日二俣の城を攻る城の兵うつて出 両陣に川をへだてゝさゝへたり敵のかたより朝比奈 弥兵衛尉と名のりて出松平彦九郎か首取て引かへす 家長彦九郎之外戚につきてしたしけれは当の敵 【左丁】 のかさしとおつかゝつてはなつ矢朝比奈か鎧の後より 前へたつて射ぬきしかはなとかはすこしもたまるへき うつふして死す弟の弥蔵これを見て兄か首とらせしと おしへたゝりてきつてかゝる家長又取てつかいしはしかため てはなつ矢にまつたゝ中をとほされて是も同くたふれ死 し敵朝比奈兄弟うたるゝを見て水をさつと渡して 家長をめかけ切ツてかゝる御方内藤うたすなつゝけとて をめきさけんて馳寄■敵かなはしとや思ひけん氏屋に に火をかけ烟にまきれて引て行明れは三日城の大将 依田右衛門佐信蕃石川日向守家成か陣に使者を