翻刻
【右丁 白紙】
【左丁】
植村
出羽守源家政は累代の先祖徳川殿譜代の御家人也
家政か曽祖父出羽守某《割書:或説に家政か祖は美濃国住人土岐源三郎|持益か後胤也明応の頃持益遠江の国》
《割書:上村といふ所に住して上村を名のりそのゝち又三河の国にうつりて》
《割書:出雲守殿につけへまいらす持益か子植村勘太郎氏義氏義か子》
《割書:出羽守栄康といふ家政か曽祖也といふ按するに家政か曽祖出羽守》
《割書:か名つまひらかならす法名をは栄安といふ栄康とは法名を誤れるにや》
生年十六才いまた新太郎と申せし時安祥二郎三郎殿
尾張国にむかひ玉ひ森山に御陣を居られ安部弥七郎
かためにうたれ給ふ折ふし植村御側にさふらひしか
弥七郎をはたち所に誅し畢ぬ御家人等馳せ来て
あきれにあきれ居たり植村人々に向ひ御敵をは既に