翻刻
【右頁】
【庵に木瓜の紋の図案 曽我兄弟に関連】
胃(ゐ)保(ほ)痢(り)に 木(もつ)瓜(こう)丸(ぐわん)《割書:兄包(あにづゝみ)曽我(そがの)十粒(じうりう)入(いり)|弟包(おとづゝみ)同(おなじ)く五粒(ごりう)入(いり)》
【本文】
右(みぎ)いほりに木瓜(もくこうぐわん)は
曽我(そが)大明神の
神託(しんたく)によつて
毎年(まいねん)春(はる)の門
三 芝居(しばゐ)にて
弘《割書:メ》申候
御 望(のぞみ)の
御 方(かた)は御出
なさるべく候
尤御こゝろみ一《割書:ド》切(きり)
十六文より箱(はこ)入
御 桟敷(さじき)三十五匁まで
【右中段】
ばいやくとうせんのそが
兄弟すけつねどのに
あはふとはどくのこゝろみ
ならぬ〳〵
【右下段】
十〽︎おとゝが古方(こほう)を
おぎなふて兄は
はたちの後世家(こうせいか)
五〽︎傷寒(しやうかん)金匱(きんき)
よくつらのたわ
こと補剤(ほざい)でな
まのろひ素問(そもん)
霊櫃内経(れいようたいきやう)を
【左頁】
【本文】
これあり候此 方(ほう)へ
御 出(いで)なされがたき
御方(おんかた)は御つかひにても
相すみ候やうに
ばん附(づけ)狂言(きやうげん)絵(ゑ)
本(ほん)しん上仕候
此くすりしんせう
にも奉公(ほうこう)にも
さゝはりなく見物(けんぶつ)
一《割書:チ》日にて相すみ
申候 此度(このたび)きやう
げんがへ仕候 ̄ニ付
弘(ひろ)めのため
名題(なだい)かんばん
相あらため
あまねく世上(せじやう)へ
ひろむる
ものなり
【中段】
●わたがさん薬
小ばやしの
おじいがひけへて
いるさし合
なしに
くぜれ〳〵
【下段】
さかさにしたる
兄弟がねらふは
まさしく
十〽︎《割書:コリヤ》とかくたんきは
孫思邈(そんしばく)たゞ
仲景(ちうけい)に
ひかへ
て
ゐや