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【右頁】
【筆と硯の図】千金(せんきん)字(じ)筆(ひつ)の薬(くすり)《割書:五節句(ごせつく)一廻(ひとまは)り| 二百 銅(とう)|附薬(つけくすり)天神香(てんじんかう)一會(ひとくわい)拾六文》
【「附薬」はタイトルの一部か?】
【本文】
小児(せうに)七八歳より
二月はつ午(うま)に
はじめてこの
くすりを用ひ
三五年があいだ
たへず服用(ふくよう)すれば
おのづからまなこ
あきらかになり
て四かくな文字(もじ)
を見(み)わけ
生涯(しやうぐわい)あき
めくらとなる
うれひなし
【下段会話文】
梅さんみやうにち
よ
かけていつたり
さはいでかへる
と
おし
しやう
さんがお
しかりな
さるのう
おふぢさん
【左頁】
此くすりもち
ゆるときはかほ
のいろすみの
ごとくあるひは
口(くち)のはたおはぐろ
をつけたるごとくに
なるべしかならずおど
ろくべからずつくえ
にしりがおちつくと
ひとしくはしり書(がき)の
はしりぢもとまり水(みづ)
いれのでぢもやみて
しりのきやうぎよく
なるにしたがひかほの
いろも又たん〴〵に
しろくなるなり
【左下会話文】
てならひの
字願(ぢぎやう)に
ふでの
みちぶ
しん
あとへもどるは
くるまどめなりといふ
うたもあるからおいらは
とめられぬように
せいだしましやう