翻刻!江戸の医療と養生

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視薬霞報条 3巻 - 翻刻

視薬霞報条 3巻 - ページ 20

ページ: 20

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【右頁】 【櫛と煙管(簪)ヵの図案】   眠(みん)參(じん)新(しん)造(ぞう)圓(ゑん)《割書:壹劑(いちざい)金一歩 《割書:但(たゞ)し一じばんに|もちゆべし》 取次所(とりつぎどころ)何(いづ)れも茶屋(ちやや)有_レ之(これあり)》 【本文】 夫(それ)心臓(しんざう)の一経(いつけい)は 複心(ふくしん)の伴候(ばんこう)にして よく客腎(きやくじん)の足(あし)を とめ肺肝(はいかん)二階(にかい)の 手くだをめぐらす しんぞう一《割書:ト》たび うはつけば大ぞう たちまちふわと のり大町傾(だいてうけい)の ふさがりできて 内所(ないしよ)のあんばい はなはだわるし 【中段会話】 しんぞうたかぶりて うへにいたればたちまち ざしきもちとへんじ客腎(きやくじん) 水がへつて ふところ かはけば ついに せんき もちと なるは このとをり で ご ざい ま す 【左頁】 【本文】 抑この新造内(しんぞうない)は しんそうをとゝ のふる事(こと)を第一 とするがゆゑに もん日のいたみ おとらずして 廿五あき【注】の天年(てんねん) を全ふす仙傳(せんでん) 不老(ふらう)の神薬(しんやく)なり 功験(こうげん)ひとばん もとめて しるべし 【中段台詞】 〽︎おたちあひ のおかたさまに おゐしやがたも ござりましやうが しんさうのおとろへより ねむりをもよほし ものにたいくつしておもしろく ないよをあかすもまつたく しんぞうよりおこりますれば しんぞうの心?【しんぞうけい(経)ヵ】ほどむつかしい ものはござりませぬ 【「しんぞう」「新艘」とも書く)近世後期、遊里で、「おいらん」と呼ばれる姉女郎に付属する若い遊女の称。出世して座敷持・部屋持となるものもあり、新造のまま終わるものもあった。この店先には「新造」の浮世絵なども飾り、心臓と新造を関連付けている】 【注 二十五あき。二十五歳で年季が明ける事。ちなみに江戸、吉原の遊女は二十七歳で年季があけ、遊郭を出る事を二十七あけ(明)という】