翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

養生法 - 翻刻

養生法 - ページ 12

ページ: 12

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【右丁】   なとにし多く香花をかさり仏檀のことくするはいかなる故   かしらす後に床の間といふ名によりておもへは夜臥すへき   床の間にはあらすやと云此説みたりなりといへともさも有   へく覚ゆ又帳台と言むかしのさま今現存するは京の   東山高台寺に太閤秀吉公の政所高台院殿の御帳   台を其まゝ納められたりとて山上に建られたり先年   こゝに行見し事有さるは一間の内に境有てこゝに今   時俗家に中障子といふことく下より二尺はかり上り三尺   はかりの中窓のことく襖障子有て其頃の堂上方の書   れたる色紙かたおして有上下廻りは張つけなり中に 【左丁】   入れは後にまた出口あり中の広さは覚えすそのころは   何の心付もなく色紙かたなとをめてゝ帰れり今思へは   其中に床をおきて臥所成事いちしるし○鴨居の上に   らんまを明て障子を建るは常なり平人の家にこの   らんまを板にはり物のかたちをすかしなとしたるは   風流に過たるよりのすき成へし○又下さまの事はむ   かしもいかゝなりしや今の江戸の町々のこときは元来   人多く住込て止事を得さるものゝうら借家に至り   ては風の吹きぬかぬはさる事なから床も低く表の   かよひちせまく総雪隠の臭気はき溜の汚物鼻を