翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

養生法 - 翻刻

養生法 - ページ 13

ページ: 13

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【右丁】   貫き向隣に病人あれは熱のにほひもさけかたしよくすみ   なれて過すよとおもはる西洋人聞しらはいたく恐るへし   此等の事は今改るによしなし一構の屋敷をもちて   心のまゝに家作する人はおのつから東南をあけ北   よりも風入よくせんとするはかの夏をむねとせよと   いへることく炎暑に堪へかたけれはなりけりいま   よりのち家作らん人は此養生法にならひてよく   心を用うへし民間はむかしよりおのかまに〳〵家作   すれは必東南を明て作るは自然の理なり山家には   たま〳〵六七百年前の家作のまゝなるもあれとみな 【左丁】   争戦の時世にて其時も今もさかりにさかえたると言家は   少しされは古代の十分なる家作といふものとみにたつね   しりかたし貝原か養生訓にも床高く湿気なき   をよしとすと言り○厠は西洋の制造はいたく異なれは   今当て言かたしされと川屋といへる名を思へは川に   造りかけて不浄を流し捨るにや大内裏の裏の図中に   厠といふものなしいにしへは箱にて取捨たるものと   みゆひすましみかはや人【注】と言名は其事に預りたる人   にて川やといへるも有しにや古絵巻にも川やはみえね   と何れの家にも遣水引入たるさまみゆれは其ため 【樋洗御厠人(ひすましみかわやうど)=樋(大小便を受ける箱)を掃除などを受け持った身分の低い女。】