翻刻!江戸の医療と養生

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養生法 - 翻刻

養生法 - ページ 14

ページ: 14

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【右丁】   なるへし今も高野山の坊中はみな流れの上に作り   かけて不浄ものは山川に流し落すなり世継物語に   か某か恋たる女房のあまりつれなけれは其屎をみて   たにおもひ絶んと樋箱をぬすみてみれは香水をそゝ   きおきたるにていよ〳〵思ひ増りたりといふ事有   されは其度々器物にとりて捨たる事いちしるし   これを捨る所川に作りかけたりしを後は其所に行て   みつからする事となりたるにてもあるへからんか今時も   物忘【思の誤記ヵ】ひのくせある人はさま〳〵に扱ふも有ときけと押   なへてはさもあらす実に不浄の気充満せるさまいと 【左丁】   はしき事なり○すへて如此西洋の家作二階三階なるのみ   彼国人究理に委しけれは空気の交代なとを専らと   すれはなり我国にはいまた聞しらすといへともむかしより   自然に好む所同しさまなり城廓の天守矢倉なとは   近世彼国の風移り来りしにて我国の古風にはあらす   ○衣服衾蓐の類  衣服は人身に生る温気を空気にちらささるためなり  空気は温気を去り人身をさますもの也故に人多き所は  温に人少けれは冷なり寒き時衣服を厚くするは身の温