翻刻!江戸の医療と養生

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養生法 - 翻刻

養生法 - ページ 17

ページ: 17

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【右丁】  食して其度を失へは必百子の病を生す故に養生の法其  飲食の度を以て最関要とする也 ○肉食  鳥獣魚鼈皆人の食に供すへし何れも消化しやすく  してよく良血を生す中にも嫩鳥獣の肉養分を含む  事多し《割書:鶏雁鴨家鴨其外小鳥|猪豕牛羊鹿麋の類》煮てこれを食すれは最良也  肉は蔬菜にくらふれは消化しやすくして𥻮【矛+曹】【糟の誤記ヵ】少く  化して血となるもの多く糞尿の分少し食後の屍を  剖解して其胃の中を視るに肉類消化の余り腸中  に残るものなしこれを以てよくこなれ易きを知るへし 【左丁】   ○西洋各国中英国は其食最良也殊に軍卒は牛肉を    食する事一週日の内二廻より少きはなしと云故に    英卒は戦場に臨みて疲羸する事少く戦の勝    敗を以て士卒勇怯を異にせすよく艱苦を凌く    事他国に優れり是食の善にして英の盛なる    ゆゑんなり諸芸の発明の甚難きもの英の発明    最多し惣て精神を労し筋骨を使役するもの    必肉食して其体を養はされは終に疳欝不眠    の患を生し虚衰して物事に動し易く過敏    にして纔に浮薄の才智あるも遠謀深慮のかた