翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

養生法 - 翻刻

養生法 - ページ 20

ページ: 20

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【右丁】   ○菜蔬根葉《割書:芋菜の類》    繊総【左ルビ:ヘーセル】 蛋白 粉質 護謨 脂油 ハルス 圏質    ヱキス物 鹵物 水分 アスパラニィ《割書:窒素保含ノモノ也》 ○餅菓子干菓子  菓子は無用の食物にして敢て身を養ふ為にあらす  みな穀類と砂糖にて製し毒なきかことくなれとも  甘味の類は胃腸の裏面をゆるめ軟弱にして食物消  化のちからを失はしむ故に身を養ふ本原其用を盛に  する事能はすしかのみならす糖の質は血中に入て  血の流利を衰へしめ体【體】中諸部みな力を失ひ胃腸衰弱し 【左丁】  終に腺病を発る原をなす也。《割書:○頭瘡○瘰癧○肺労○眼病○梅毒○膿瘍|の類みな腺病のつねなり》  小児に在ては脾疳《割書:腸の腺病也》𤻗瘡の本となる大人は肥  胖病眼病等を誘ひ生するにいたる我国人生来常に  菓子を食する故腺病家多く肺労眼病等においては  西洋諸国にくらふれは大凡二倍余なるへし殊に小児は  追々生長し身体【體】を造営発育すへき時なるをみたりに  甘きものをあたふるは求めて壮健の天質を軟弱なら  しめ生涯無用の人に陥らしむる也今時も下賎の小児  綿服にてよく外気中に遊走し甘味もなき菓子を食  するものと貴人の子の深窓に絹布を着し外気にあたらす