翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

養生法 - 翻刻

養生法 - ページ 21

ページ: 21

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【右丁】  みたりに甘味の菓子を食するものと其強福いかはかりの  たかひなるやくらへ見てしるへし ○水  水は天授の飲液にして他百般の汁液ことに人造になる  もの一も其右に出るものなし腸胃の裏面を清洗し固  性の食物胃中に在もの水を得て溶解し容易く血中  に入てよく体【體】中を流利す而して其功を終るものふたゝひ  汗尿蒸気となりて体【體】中残滓鹵物を 掃し表皮  腎肺より泌別し体【體】外に辞し去らしむ○水の中  最井水を良とす其良好なるものは清浄透明無色 【左丁】 にして晶子のことく久しく空中におきても少しも其色を 変する事なし○今時の人水を恐れて喫せさるは其 冷なる故也大凡人腹中諸臓の裏面口中と同く その皮軟かにして薄し妄に熱物を食ひ熱湯を呑 めは是か為に収縮力を疲らし馳【弛の誤記ヵ】縦解軟し消化の 用に堪さるに至る也惣て堅きものを湯に煮れは化し て軟となり軟きものを水に冷せはしまりて堅く成を以て しるへし然れともいまた曽て冷水を用ゐし事なき もの一時に水を呑めは其つねに馴さるか故に時として腹痛 を起し下痢を発る事有漸々によく冷水を呑習いして