翻刻!江戸の医療と養生

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養生法 - 翻刻

養生法 - ページ 27

ページ: 27

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【右丁】   なるへし○養生訓に中華朝鮮の人は脾胃強く飯を   多食し六畜【注】の肉を多く食て害なし日本の人は是に   異なり穀肉を多食すれはやふられ易し日本人の異   国の人より体【體】気弱きゆゑなり《割書:云々》此説うけかたし人   性何そ和漢[こ]とならんや此頃より早く太平の癖生し   かゝり獣肉なと食ふもの稀に成行腹に馴さるもの肉   の善悪新陳をえらはす多食して却て害有しを   見たるなるへし今時とても肉の日を経たるもの病獣の   肉なとみな害有西洋人は各人の強弱運動の多少に   よりて節に応して食す猥に飽食するにはあらす 【左丁】  ○穀類称用せされと米は我国の常食にして今改るに至る   へからすしかのみならす我国の米にはフェット多しと西洋人も云り   しとかヘット(━━━━━━)とは脂肪を言とそ糠の油多きなとさる物   なるへしむかし隠元禅師渡来して米の飯をあたへたれ   は獣類の油入たりとて不食さるものにあらすといへときゝ   入すよりて眼前にて白米を取出しかしきて直に焚   てみせけれは初て安堵して食しけるとか隠元ことき   智識に至りてはフェット(━━━━━━━━)多しとしれるにやされは我国人   常食に脂肪有米にて養へる所も有へししかはあれと   粉にて作りたるもの多く食すれはこなれ悪し胃中に 【注 馬・牛・羊・豕(いのこ)・犬・鳥の六種の家畜。】