翻刻!江戸の医療と養生

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養生法 - 翻刻

養生法 - ページ 31

ページ: 31

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【右丁】  の習はしは気息に深く引てはらの中に入これを吐くに  鼻より出すされは西洋人にくらふれは其害尤多しといへ  とも年来のならはしにて幸に其毒にあたる事なし  煙草は一二吹してつれ〳〵をなくさめつかれを忘るゝなと  其煙の口に入て一種の佳味を覚え精神を鼓舞せ  しむるか故也吸ひ入るとすひ入さるにはよらすされと弱き  葉は吸ひ込されは功なきか如くなれは強き葉を口中  のみにて吹去る事とすへし今俄に禁すれは又これか  為に害あり年若き人はつとめて呑ならはさるうちに  禁すへし 【左丁】  ○豊城《割書:言》煙草はもとより害多く益なき事皆人のしる   所にして既にむかし制禁せられしとかきけと今は大や   けにして制するものなしされと旅行する人道にいこふ   程煙草一ふくに遠足の労を忘れあるひは閑居の   つれ〳〵をなくさめ深窓に書見する人なと是をもて   欝を散し浩然の気を養ふ又きぬ〳〵のわかれに   臨みては此一ふくに其情を残すなと其なす所によ   りては害有とのみもいひかたかるへし今時の人さのみ   好まさるも煙管の一具不揃は事闕たることくおもふ   よりつひに呑習ひて側をはなたすされは若年より