翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

養生法 - 翻刻

養生法 - ページ 33

ページ: 33

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【右丁】  の湯温華氏寒暖計六十五度を過る事なし願くは冷水  欲を善とす○壮健にて日々運動するものは日々入湯するも害  なし虚弱の人は月に五六度くらゐにすへし但つとめて体に  垢のつかさるやうにすへし  ○豊城言浴湯の事養生訓に熱湯を用うへからす温り   過すへからすといへるはよし又初発の病には薬に増りたる   事有といふも風邪の初発ならんにはよくあたれり寒月   には湯あみて垢を洗はす只下部を洗ひて早く止むへ   しといへるは聞えかたし垢を落す為の浴湯なるをあた   たむる事にのみ思へるは非也○又温泉の事さま〳〵いへと 【左丁】   温泉は病を治る為に入湯なれは其病により其湯により   て性質をえらふへけれは養生法にいふへきにあらす   ○睡眠  睡眠の間は五官《割書:視聴味|嗅覚》の用全く休止し精神を発動せ  しむるものなし睡中四体の不便あれは其人これを覚ゆ  る事なきも寐かへりし又枕を直しおのつから安逸を  求むるは精神少しく作用するを以て也然れとも大凡  皆鎮静なる故に日中の労費を補ひ神力体気を  復する事多し是を考るに日中労するをもつて