翻刻!江戸の医療と養生

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養生法 - 翻刻

養生法 - ページ 34

ページ: 34

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【右丁】  夜間睡眠を得るか又は睡眠あるか故に日中の労動を得る  かいまた甚明らかならさるか如しといへとも人若睡眠に  足らされは精神疲労をおほえ身肢だるくおほえす  あくびのびをする也若久しく眠らす神思を労する  事多けれは病気増して神力敏に過き些のことにも  驚き五官霊敏にして事物目にふれやすく耳鳴て  蝉の鳴か如く四肢震へて筋力弱り身体枯瘦し勇胆  おとろへ遠謀深慮を遂る事不能世にいふ癇症なるも  のこれなり○人の物事に不感喜怒哀懼の妄に起らさ  るは精神強くして事物に動せさる故也是を以て不 【左丁】  眠は人の為に害有事多し少くも昼夜平分の時にして三分  の一は安眠すへし夏日長晷の時は午後期限を定めて午  睡し夜中の不足を補ひ精神才力を増益すへし  ○精神を休止するは必要なりといへとも多く寐て用ゐ  る事少けれは精力安逸に過て毎事倦易く才力  発動しかたく運血も遅滞し易く筋骨軟弱怠  懦にして機会に応する事能はす又是か為に諸種  の病痾を生す大凡書生学問を事とするものゝ如  きは爽明に早起して新鮮発動の精神を以て  書をよみ才智を煉り午時前後倦怠を生せは断