翻刻!江戸の医療と養生

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養生法 - 翻刻

養生法 - ページ 35

ページ: 35

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【右丁】  然として文事を止めて庭外に動労し筋骨を堅く  し然して後更に緩解して神思を養ひ点灯のゝち  復ひ案【つくえ】につき精力を労使し二更【注①】の頃蓐に入て安  眠すへし人各精神に限りあれは昼夜勉強して  鞭策するもあなかち其益を得る事尟【尠は俗字】し  ○豊城《割書:云》睡眠の事養生訓に飲食の欲色情の欲   睡眠の欲是を古人三欲といふ《割書:云々》いぬる事少くする   は養生の道なる事人しらす眠少けれは無病になるは   元気めくりやすき故なり《割書:云々》又千金方 ̄ニ曰養生のみち   久しく行久しく坐し久しく臥久しく視る事なかれ 【左丁】   《割書:云々》と有又世俗蛍雪者の昼夜の間二時の眠にて足るなと   妄に説くは何れも人身の事を不知故也如此人多く色   蒼く色沢【注②】なく少事におとろき易く物の用に不立   もの多し能心して養生法度を用うへし   ○房事  房事は康健の人各其体力に応して疲れさる程に  すれは却て養生に適せり是人間自然の本性にして  止事を得さる所也但房事の後は静に安眠すへし殊に  子夜《割書:夜九ツ時|を云》前をよしとす然れとも若年のうち成長 【注① にこう=今の午後十時前後。】 【注② しょくたく或はしきたく=いろつや】