翻刻
【右丁】
人より人に伝り追々其毒を増し是か為に生命を損
し又其子に伝へて種々さま〳〵の悪病を生す実に楳
毒女壱人を以て其毒を散して幾千人におよほす
事をしらす花街に此制なきは人を毒池に陥ら
するに異ならす此制はあらまほしき事也
○豊城云房事の事貝原か養生訓に交接の期を千
金方によりて人年廿の者四日に一泄す三十の者八日に
一泄四十の者十六日に一泄五十の者廿目【日の誤記ヵ】に一泄六十は
精をたもちて不泄若体力盛ならは一月に一度もらす
気力盛なる人欲念を押へこらへて不泄は腫物を□□
【左丁】
性弱き人は此期にかゝはらす慎て泄すへからす以前は血気
生発して未堅固ならす此時しは〳〵泄せは発生の気
を損し一生の根本をよわくすへし《割書:云々》此説いはれたる
ことくなれと人各天質にしたかひてみつから取捨す
へしあなかちに年齢を以て定めかたし若年血気
未全の者は甚不可也却て老人より其害甚し又千
金方に房中補益の説有とて年四十に至ては房
中の術を行ふへし《割書:云々》其説に曰四十以上血気漸く衰
ふる故精気を不泄して只しは〳〵交接すへし如此
すれは元気へらす血気めくりて補益と成と《割書:云々》この