翻刻
【右丁】
右の食料は戦争の時或は動作劇しき時の量也平日
安静の時は凡食料の三分一を減す
一亜米利加軍艦食料
一周を三つに分ち○初三日の間は一人に塩豚十六℥大豆
いんけん豆七℥小麦粉 ヒスコイト(__________)《割書:乾パンの|如きもの》十四℥胡瓜の類《割書:醋漬塩|つけ》
一℥砂糖二℥茶一℥半《割書:総掛目四十一℥【半脱】日本目方|三百三十二匁にあたる》○中二日の間は
塩牛十六℥小麦粉八℥干菓物《割書:なしぶとう|扁桃仁の類》四℥ヒスコイト(__________)
十四℥茶砂糖各二℥半醋塩漬の野菜一℥《割書:総目四十五℥半【四十八℥ヵ】|日本目三百六十四【三百八十四ヵ】匁》
○後二日の間は塩牛十六℥米八℥ホートル(________)《割書:牛酪也》二℥チーズ(______)《割書:乾牛酪也》
二℥小麦粉ヒスコイト(__________)十四℥茶砂糖各二℥半漬物一℥《割書:総目方|同前》
【左丁】
右は大洋中に在間の食料也着岸して港内滞泊中は総【惣】て
塩漬の肉を食さしめす醋酒五勺は英国に同し時として
獣肉を得かたき事あり然る時は魚肉を獣肉の倍量に
用うれは身体補給する力同等のものとす小麦粉の団
子米の類は多く昼食事に用ゐ朝夕はパン(____)ヒスコイト(__________)を用う
但し魚肉を以て獣肉に代るはさる事なから又近年の発明に魚肉も
海川によりて区別ある事也と蘭疇先生の説有付録に云へし
亜国人に養生をよく守る人有一日の食料十二℥酒一合つゝ
と定めて五十八年の間無病康健にて八十有余年存命
せしを見しと亜医ヘイト氏の物語なり