翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション3

養生法 - 翻刻

養生法 - ページ 52

ページ: 52

翻刻

【右丁】 ことはあるへくもあらす今時将軍家に兔の御吉例は云もさらなり 小金か原の御狩に各獲物の猪鹿を賜り乾牛は御薬に上り御 膳部の御さし合しるされたる中に牛肉に云々なと定められ野馬 方にて白牛酪を製させられて諸人の助けとし給ひ牛の乳汁も こひ奉れは下し給るなと肉食をいむへきいはれ更になき事也されは 外国を学ふにはあらねと肉食を用ゐ夜打先かけ追討なと せんにはパンなとをも貯へ弁利にして軍卒の養ひを重とし 勇気をはけまさんこそ肝要ならめと答へけれはいかにもさある へき事也願くは此書にも書加えよとありけれは再ひこゝにしるす 【左丁】 我国のくすしの道は大己貴命少彦名命のをしへさせ 給へる事は世人のよくしる所なれと別に医師と立 たるをしへもなかりしにやその名も聞えす大同類所御 方に某国の薬なとしるしたるを見れは其〳〵に其所に 生出るものをもて教へおかれたるかそれ〳〵験有て 病も直りしをつたへきゝて書るなるへし今も田舎人は名も しらぬ草の葉なとつみとりてそれの薬なとたゝへまた みちのくのえそのくに〳〵はいふもさらにてかた山つける あたりには其所々に用ゐ来れる薬なともありとかきく さて欽明天皇の十年二月に百済国より医博士を