翻刻
【右丁】
○西洋養生法にいふ所の厠の制造は先二三尺四方の
箱のことくにして上の拭板に丸く少し長き穴を穿ち
これに尻をかけて其穴に肛門陰茎共に入やうにし
さて其下に中段有爰に半出して壺のことき器を居
其壺の底漸く細りて下に貫る穴有こゝに蓋有て
開鎖しはちきにて留る此壺の廻りに水を湛へ壺
の上端四方に穴有てすちかひに口を付これにも開鎖
の蓋はちきにて留る此底と上端との開鎖は上の
拭板に捻るへき環を付て自在ならしむ便事を
はれは下の蓋を開き壺の上端の蓋を開けは四方の口
【左丁】
よりすちかひに水走り出て壺の中を洗ふあらひ畢て
蓋をとつれは嗅気の上に洩る事なし又此壺のした
尿屎溜りたる上に横に出して上にぬく煙出しの
こときもの有これよりつねに中の嗅気は高く外にぬ
け出す【別本による】如此のみならす下に溜りたる不浄ものはしは〳〵
さらへ除くと云中段に入水は持運ひ入るも有又外より
懸樋にて入るも有とそ委く絵かゝまほしけれと入
くみて図しかたく且我国に用なき事なれはその
大よそをいふのみ
○豊城云居家の制造をみるに大かた我国人の欲る所に