琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: ハワイ大学所蔵 阪巻・宝玲文庫 vol. 1

骨董録 - 翻刻

骨董録 - ページ 13

ページ: 13

翻刻

を以て其事の始とすへき也《割書:従是先者我國の管|領彼國議政府と往》 《割書:來の書ハ見へたり兩國の|君往來の始ハ未詳ならす》其後世世我國よりつ かはされし書式ハ日本國姓某奉書朝鮮國王殿 下又日本國姓某拝復朝鮮國王殿下としるされ 彼國の書式ハ朝鮮國王姓某奉復日本國殿下亦 朝鮮國王姓某奉復日本國殿下としるせり《割書:京都|の代》 《割書:に明の天子に奉られしにハ日本國王としるさ|れて朝鮮につかハされし所ハ日本國姓某と而》 《割書:己記されし事如何なる謂にや彼國よりの書に|日本國殿下とのミ見へしハ我國の書に其稱と》 《割書:すへき所の見へさる故にかくハ記せしと見へ|たり日本國姓某とのミ記すへきハ我國にて一》 《割書:官一職の稱すへき事も無者の外國の人に|贈るへき所の書式也心得られぬ事なり》其後 豐富太閤の時に至て彼國よりの書をハ朝鮮國 王姓某奉書日本國王殿下としるし來れり其報 書にハ日本國關白秀吉奉復朝鮮國王閤下と記 されたり《割書:秀吉の書に姓を記されす亦閤下の|字を用られし事皆皆心得られす》   當家御代朝鮮人來聘書式の事 慶長五年關个原御陳の後天下 神祖に歸し同 七年宗對馬守義智《割書:對州之|太守》江戸に参勤す 神祖 義智に謂て宣く太閣秀吉朝鮮征伐の後ハ兩國 交信斷絕せり彼國より使をして和睦の事を請 ふにおひてハ元のことく通信をゆるすへしし からすハ每年我國の農民をして彼國の米穀を 刈取しむへし此事を彼國に告て其答を申へし となり義智則台命を朝鮮國に告しらせけるに 彼國王大に驚き同九年僧松雲に孫父或といへ 【右の付箋】 一本殊號事略上中下三冊ト分ケ皆々心得ラレズト 云迠ヲ上巻トシ今代外國来聘之事ト云ヲ 中巻トシ朝鮮聘使後議之事ト云ヲ下巻トナシタル アリ其本ニハ當家御代朝鮮人来聘書式之事ト有事 ハ曽ヲナシ異本トヲモハル夫故中巻下トモ寫シ置