琉球・沖縄の世界を翻刻する

コレクション: ハワイ大学所蔵 阪巻・宝玲文庫 vol. 1

骨董録 - 翻刻

骨董録 - ページ 81

ページ: 81

翻刻

【右頁】 とし賜饗の日に及ひて三家御相伴の事を以て 對馬守に申す旨有て客位に就いて後《割書:すなはち|殿上の間》某 出むかひしに又其事を以て申す事ともありて 問對時を移せとも事決せす最後に某いかにも かなふましきよしを申切し事候ひしに其詞屈 して此日も亦改定られし禮の如くに事訖れり 辭見の日も又改定られし所の如くにして禮畢 りぬ日を隔て後に國書を改め賜はるべき由の 事起りたりき是よりさき《割書:某|》存する所候ひしか は對馬守か問ふ事の如くにして朝鮮の國諱を 問はせ候にいむ事なくして言(もう)さむにいかて諱 とは申すへきとて答す賜饗の明日《割書:某|》客館に至 【左頁】 りし時に正使我國におゐて諱の法を尋問ふこ と候ひき此時《割書:某|》彼宿謀を覺悟し候ひしかは其 心得して答候ひしに案の如くに國書を賜りし に及ひて其國王七代の祖の諱を犯され候由を 以て對馬守家人して《割書:某|》か許に申送り候ひき《割書:某|》 其使に答て彼國の書すてに我國諱を犯された りもし必らす我國の書を改らるへき事を請申 されんにはまつ其國の書を改らるへきかと申 す事によりてもし請ふ所かなふへからすんは 其國に歸らん事もかなふへからすと申す大か た其氣色各死を以て相誓ひぬと見へしなとゝ 申す事にて其事から以の外には申沙汰し候ひ